【亀山×宇野常寛】「検索で出てこない世界」に目を向けよう
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この問題提起を、具体的な行動にまで移している人は少ない。その点において、宇野さんにとても注目している。Planetは、読み応えがあり、年月が経っても、読むに耐える数少ない雑誌だと思う。遅いインターネットも、自分の視野が広がる。
"なぜその問題が起こったか、問題を解決するにはどうしたらいいかがほとんど投稿されていない。
そうすると問題の追究はできなくなるし、意見の多様性がなくなって、社会がどんどん貧しくなると思う。"
"だから僕は、そういうのはダサくて、インターネットは未知のものと出会うために使うものなんだという価値観を作りたいんです。"
"タイムラインの速度に合わせて思考するのではなく、自分の速度を取り戻そうということ。"
注目のコメント
好き嫌いの世界だが、理解してくれる人・くれない人などなど、二元論的な価値観は好きではない。ある断面ではこのようにバイナリに分けられるかもしれないが、人間の思考・価値観は無限の次元があると思い、別の断面では正反対になっていたり、一個人のなかでも相矛盾するもの。
それが人間や社会の複雑さだし、面白さ、しなやかな強さでもあると思う。また、二元論的な価値観が好きではないというのも「自分の価値観」であって、そうではない価値観が存在することが貴重。
そのうえで、主には表現を中心に、本記事に同意できない点は多いのだが、ただ本記事から自分なりに捉えた根底の課題意識は、みんなが言っていることばかりや自分の興味ばかりを追うリスクなのではないかと思った。それはSNSなどでの承認欲求、共感欲求によって加速されている。
そしてそこにはとても同意する。
今ちょうど読んでいる最中なのだが、「共感という病」という本が面白い。
共感は、誰かを動かしていくためには必要。特に近年はその力が重視されていると感じるし、基本的にはプラスな印象が強いと思う(共感力が高いとか、誰かを共感によって動かすことができたり、協業したりする)。
それ自体は否定しないもの、一方で何かに共感をよりしていくということは、磁石みたいなもので、そうではないことへの反発というか凝縮性を高めている側面、ある事象・断面での二元論的な価値観の促進もある。そして共感が善と捉えられがちなので、無意識的にそれが起こっていることが多い。
感情は個人も集団も動かすパワーがある。ただ、それが行き過ぎれば原理主義や過激な主張になる。人間だから共感することも反発することもある。一個人でも複数の断面での時に矛盾する現実や、集団組織での矛盾の包含、かといって「どれもいいよね」では終わらせず「どれも理解できるが、今はこれでいこう」みたいな決断も必要。
様々な共感があるなかで、共感の負の側面への注目や、共感との適度な付き合い方、共感と多様性の共存の重要性が上がってきているように感じている。
共感という病:https://amzn.to/3kizOkC宇野さんってインターネットを「ネット」と略さずに、ちゃんと「インターネット」って言うんですよね。言葉を大事にする人なんだろうなと感じます。
そんな宇野さんが新創刊する雑誌は、どんなものなんでしょうか。気になります。
今回の宇野さん、単独インタビューではなく対談ということもあるのか、いつもよりちょっと穏やかモードです。ぜひ音声でもお聴きください。
☆追記
今日はお天気がよかったので、検索せずにスマホを機内モードにして街をお散歩。前からチェックしてたカフェに調べずに行ったら…臨時休業😱(定休日でないことは知ってましたが)
代わりに入った近くの喫茶店はビミョーですが(笑)、亀山さんのセリフにもあるように「それもおもしろい」と割り切って、楽しい日曜の午後ということで^_^