海上運賃上昇、年内頭打ちの兆しない=マースクCEO
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コロナ禍をきっかけに始まったコンテナ輸送の混乱が続いています.クリスマスシーズンと在庫確保の動きによって,混乱はさらに深まっています.
そんな中,CMA-CGMやHapag-Lloydのスポット運賃にキャップという動きがみられました.以前私も書きましたが,ほかの大手船社がどう出るか注目されておりました.
とはいえ,2社以外は目立った動きを見せておりません.CMAも年内のブッキングはすでに埋まっているという話ですし,サーチャージの固定化には言及もなく,荷主や競争当局に対するアナウンスとしては効果があっても,実質的な効果がないと見られたというのもあるだろうと思われます.一方でマースクは長期顧客の獲得に力を入れておりますが.この動きは他の船社も同様の様子です.
来年の春節あたりまでは少なくとも混乱は続きそうですが,ここでのチャンスを逃すと船の供給が増えてくるまで大変なことが続くのかなあと,ちょっと悩ましいです.どこかで落ち着きどころを見つけられないものかと.海外輸出入の9割超を海運に頼っている日本企業にはダメージも大きいだろう。特にトヨタを例とする日系大企業は海外工場で製造をすることも可能だが、中堅、中小企業へのダメージが心配される。
とは言え、ここ10〜20年ほどの海運市況はあまりにも安すぎたと振り返って思うが当時は気がつかない…潮が引いたあとに誰が裸で泳いでたかわかる。ということですか。