自民党総裁選 「年金の最低保障、消費税で」 河野氏インタビュー要旨 | 毎日新聞
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【コロナもいいけど、年金もね】
自民党総裁選、今晩のテーマには「社会保障」があります。
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話題のひとつが、
河野氏の掲げた年金改革案「基礎年金を全額消費税で賄う最低保障年金」の是非です。
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私も、かつて厚労省の年金局総務課にいた当時、民主党政権下で最低保障年金創設の検討もやりました。
その視点からは、このアイデアは、見た目はいいが、賛成できません。
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理由は、
第一に、財源のアテがない。河野氏は「数字が独り歩きするから消費税率は言えない」とするが、この案によく似た民主党政権の案は消費税7-8%当たる巨額財源が手当てできずに頓挫したのです。
第二に、給付水準が不安定になる。基礎年金を全額公費にすれば、給付水準はその年の税収に振り回される可能性があります。ひいては、財務省の事情で給付が決まる可能性もあります。
第三に、第二の生活保護的になる。払うのは税も保険料も同じようですが、保険料というのは「払ったからには給付してもらう」もの、税というのはどうしても「みんなのお金から出してもらう」もの、です。したがって、理屈云々前に、給付を受けることに一種の”肩身の狭さ”を伴ってしまいます。それでいいのか。
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もちろん、制度は人がつくるもの。どんな制度も理屈は立ちます。最後は、価値観と感情が決めます。
確かに、基礎年金の給付水準をしっかり確保して、安心して暮らせる土台は必要です。その問題提起は賛同します。

どんなアイデアが出るのか、今晩の議論も楽しみましょう!
注目のコメント
年金は税で保障はわからなくもないが。
ココで増税したらますます景気が上向かない。
失われた何十年ってどれだけやるつもりなのか。
日本潰れますよ。
わかってるのかな。現役世代が負担している社会保険料を消費税で換算すると36%程度を納めている換算になるそうです。
実際に給与明細を確認すれば一目瞭然ですし、そこに会社負担分を加えたら物凄い金額を負担している事に気付きます。
しかし、今の現役世代は自分達の負担が過大になっていることに気付いていませんよね。
私は、負担過多の部分については消費税で代替するのがベストだと思います。
低所得者に対しての軽減策は別途検討し、解決していけば良いと思います。
PS.物価上昇率に言及し、インフレが全てを解決すると主張される方も多いと思います。
給与が上がっていき、その結果としてインフレにならなければ、インフレは単純に増税と同じ意味しか持ちませんね。年金の専門科の小野正昭さんは「社会保障の制度はそれぞれの国を踏まえた歴史的経緯がある」「社会保障では抜本改革はなく、漸進的な発展しかありえない」と言ったという。与党は相変わらず国債任せな一方で、野党は「抜本改革」を唱えるけど、現実に則す必要がある。
そういう観点から河野さんの年金改革案を考えたとき、今から約十年前に与党と野党の有志が合意した改革案、かつ河野さんの「持論」と言うべき改革案であり、維新の会のベーシックインカムより現実的だけど、民主党が政権与党の頃に「最低保障」は頓挫した歴史がある。
たとえば「最低保障」の実現には、現行の保険料方式から税方式に移行する必要があるけど、その場合は賦課方式の維持と自身の年金の積立のため、数百兆円規模の二重の負担が生じる。年金は改革するべきテーマだと思うけど、巨額の改革すぎて政治的に現実的と言えない。
最初に挙げた小野さんの発言に戻るけど、現実的な解決策は消費税も国民年金の保険料も厚生年金の保険料率もさらに引き上げ、受給世代の受け取る年金も少しずつ削減し、それでも不足する部分は積立金で穴埋めする。こうした「漸進的な制度の手直し」が現実的だと思う。