[ワシントン 16日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は16日、電気自動車(EV)「シボレー・ボルト」に搭載されたバッテリーで発火事故が発生しリコール(無償の回収・修理)を実施した問題を受け、ミシガン州の組立工場の操業停止を少なくとも10月15日まで延長すると発表した。

また、半導体不足も続いているため、北米の他の6工場でも減産すると発表した。

GMは発火問題が解決するまでシボレー・ボルトの生産および販売を再開しないとした。

GMは16日、12件の発火事故と3人の負傷者が報告されていると明らかにした。

GMは8月、シボレー・ボルトのリコール対象を14万台以上に拡大。現時点でコストは18億ドルと見込まれている。バッテリーサプライヤーである韓国のLGに補償を求めるとしている。

これとは別にクライスラーの親会社ステランティスは16日、イリノイ州ベルビディアと加オンタリオ州ウィンザーの組み立て工場の生産停止を10月1日まで1週間延長すると発表した。半導体不足のため。

また、米商務省は15日、「世界的な半導体不足、デルタ変異株が世界の半導体サプライチェーンに及ぼしている影響および透明性改善に向けた業界の進展について協議するため」、23日に自動車メーカーなどとホワイトハウス主催の会合を開くと発表した。