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日産リーフが燃えないのは果たして電池サプライヤーだけの話なのか。
耐久消費財において、化学反応や物理的摩耗は、長期品質や安全性のためにとても重要。初期はコンタミや欠損が少なく品質差がなくても、累積的にそれが悪さをしていく。
そしてそれらを組み合わせて部品やシステム全体が動いている。それが、擦り合わせやインテグレーションが重要な背景。新製品を作るだけなら、ある程度の工業国ならできるし、今は部品調達もしやすい。でも、それらを組み合わせて長期使うとなると、違うノウハウ。
交差(というより交差だけでなく、交差内での複数部品のさらに細かい組み合わせ)やケミカルの純度・安定性が重視される背景もそこにある。欠陥率が1/100万だったとしても数万の部品を組み合わせて長期利用すると、悪さが出てくるケースがある。その部品が、どれだけシステム全体に対して密なのか疎なのかにより、例えば窓の上げ下げくらいであれば問題ないが、駆動・安全まわりだとかなり根深くなる。
耐久消費財の中でも、例えばスマホであれば電池がキー。エネルギーの塊なので電池暴走をすると安全性に関わり、過去話題にもなった。でもそれ以外は、壊れたら交換すればいいし、死にはしない。また交換サイクルが長期化していても3-5年が主。
自動車は、電池もはるかに大きいし、使用環境も過酷で長期にわたる。内燃時代から部品のすり合わせが必要だし、エンジンが使用されなくなって部品点数が減るといっても、駆動に伴う物理性が消えるわけではない(この文脈で、デジタル家電になる前のモーターなどを多用していた時期に日本が強かったのは、この物理性の部分が強かったからだし、EVはスマホより伝統的な電子機器に近いと思っている)。
(以下、記事中から引用)
GMは発火問題が解決するまでシボレー・ボルトの生産および販売を再開しないとした。
GMは16日、12件の発火事故と3人の負傷者が報告されていると明らかにした。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません