「10年後に原発経験者いなくなる」 IHIや三菱重工の半端ない危機感
日経ビジネス
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メーカーにとってみれば、「発注ないかも」の状態が10年続けばラインを維持することはできません。IHIや三菱重工のような大手だけでなく、原子力の非常に大きなサプライチェーン全体がもう相当弱っています。
これまでは国内原子力発電所の安全対策設備の増強などがあって何とかつないでいましたが、基数も減っていますし、今度のエネルギー基本計画でも新増設がかかれないとなれば、もう技術は失われると思った方が良いでしょう。
そして、石炭火力発電の技術も数年後こうなるわけですし、天然ガス火力発電も同様でしょうね。天然ガス火力が排出するCO2は石炭の6割程度とされますが、同じ「化石燃料」で新規投資は今後厳しくなるでしょうから。
ただ、世界中で、ニーズがなくなるということであればよいのですが、日本が輸出をしない(公的金融支援が無ければこうした大型案件を途上国などに輸出するプロジェクト成立は実質無理)というだけだと、どこかの国がそこに技術を売ることになるでしょう。
起きる変化としては、温室効果ガスの削減ではなく、日本の技術削減という事態になるのでしょう。
注目のコメント
10数年前に新卒の就職活動していたときに、多くの友人たちは原子力エンジニアを目指していました。
そして入社直前に3.11。
こういう記事を読むにつけ、彼らの多くがどうなっているのか、気になります。