北朝鮮ミサイル落下地点をEEZ内に修正 変則軌道で見極め困難
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アフガニスタン・イスラム首長国が成立し、米軍は撤退し、朝鮮半島から、次第に南下し、南西諸島、南シナ海に関連する日本の海洋安全保障に関わるエリアにおいて、今後テンションが高くなる気がします。台湾が今後キーとなるのではないかなぁ、と考えています。
注目のコメント
北朝鮮より公式発表がありました。
なんと発射したのは鉄道から、つまり列車発射式ミサイルです。
写真を見ると、KN23又は改良型の新型戦術誘導弾を列車に搭載したもので、推定発射場所は平安南道陽徳郡の山間部。
推定高度は50キロ、ここから東に800キロ飛んで日本のEEZ内の日本海に着弾したようです。
今回大事なのは、EEZ内に着弾したのを最初確認できなったことでも、軌道が変則なことでもなく、全く誰も想定していなかった運用であったという点です。
列車砲というのは昔よくありましたが、列車発射ミサイルというのは初めての兵器カテゴリーです。
今回の着弾点を含め探知が困難だったのは、何もない山間部からいきなりミサイルが発射され、しかも50キロという低空の軌道をとったからだと考えられます。
これがまさに北朝鮮の狙いで、日頃はトンネル内に隠しておき、発射時だけトンネルから出すという運用をすることで、事前探知や先制攻撃を著しく困難にするというものです。
又KN23はロシアの現役ミサイルイスカンデルの技術を模倣したもので、弾道ミサイルとしては異例の50キロという低空を、複雑な軌道で飛翔する特徴があります。
今回これに列車からの発射という想定外の運用が加わったことで、さらに脅威の度合いが高まったと言えます。
KN23は日本には届かないので安心ですが、戦術的には列車発射式ミサイルという新カテゴリーの兵器開発は、山間部が多い北朝鮮ならではのものと言え、先制攻撃で北朝鮮のミサイルを破壊する事が困難になったことを示しています。
日本の敵地攻撃能力の議論にも影響を与えるかもしれません。日本の領海の外、日本の排他的経済水域の内側に落下したとの推定の根拠はやがて明らかになるだろう。航空機と船舶が往来するEEZの海域にミサイルが落下した。北朝鮮は事前にミサイル発射訓練の予定を通知すべきであった。
韓国では15日、2つの大きな出来事がありました。JNNソウル支局長の解説です。
https://youtu.be/QFAdkrCB3TE
まずは午後、韓国軍が文在寅(ムン・ジェイン)大統領立ち会いのもとで行ったSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の水中発射実験です。もともと予定されていたものですが、北朝鮮が弾道ミサイルを撃ったのは、この韓国の実験が始まる1時間半前でした。北朝鮮はSLBMを開発しているものの、水中発射には成功しておらず、韓国政府関係者は「北朝鮮が不満を示し、韓国を揺さぶるためにミサイルを発射した可能性がある」と分析しています。
もう1つは中国・王毅外相の韓国訪問です。午前中には文在寅大統領とも北朝鮮情勢について話し合いましたが、発射はその直後というタイミングでした。韓国政府関係者は「中国・王毅外相の気を損ねるためというより、存在感が薄くなってきた北朝鮮問題に注意を引くためだったのではないか」との見方を示しています。