関東で震度3 “異常震域”か 震源は東海道南方沖深さ450キロ
NHKニュース
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伊豆小笠原海溝で沈み込んだ太平洋プレートはやや深い角度で沈み込んでおり、これがマントル下部にかけて周囲の物理的性質が変わる領域に達して力のバランスが変化することで、深さ500km付近やもっと深いところで割と大きな地震が発生し、震源に近い伊豆諸島や東海地方などよりも遠く離れた関東や東北で揺れが大きくなることがあります。
記憶に新しいところでは2015年5月の小笠原西方沖地震が挙げられます。深さ680kmでM8を超えるという、深発地震としては最大級といっても良い地震でしたが、最大震度は母島と神奈川県二宮町で観測した震度5強でした。震度5弱は埼玉県の一部で観測しており、小笠原の地震が関東を大きく揺らしたタイプの地震でした。
地図上でみて、震源に近い場所に比べて遠い場所で強く揺れる状態を異常震域と言いますが、固いプレートの部分では揺れが伝わりやすく、プレートでないマントルの部分にはあまり揺れが伝わりませんので、太平洋プレートがつながっている関東地方で揺れが大きくなるのは当然といえば当然で、それ自体はおかしいことではありません。ただし、震源が遠くても大きめな揺れになることや、長周期地震動を伴うことがあることは理解しておく必要があるでしょう。