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NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。いま知りたい注目ニュースを、わかりやすい解説や当事者インタビューなどでお届けする。
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旧:日本長期信用銀行の経営破綻を経て2000年に誕生。個人向け無担保ローン「新生銀行カードローンレイク」が収益の柱。ストラクチャードファイナンスも成長分野として注力。
業種
都市銀行
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証券業や銀行業など金融サービス事業を中心に、アセットマネジメント事業やバイオ関連など非金融事業も展開する持株会社。証券口座数で国内首位。
時価総額
1.13 兆円
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とはいえ、新生銀行側もマネックスを選ぶ時点で、SBIがどういう「意図」で新生銀行の株式を保有して歩み寄ってきているかは当然理解していたはずですから、マネックスを選ぶことがSBIへの宣戦布告と取られかねないリスクもわかっていたはずでしょう。TOBまでのアクションが起きることを理解していたのであれば、事前に相当の準備をしていたはずですが、今回どこまで事前準備がされていたかは私は知りません。
今回の公開買付条件が100%株式を取得するものであれば、少数株主にとってのメリットを説明する意味でも新生銀行側の「反対する」ロジックはかなり立てずらかったことでしょう。あくまでも48%までの取得に留まるわけなので、引き続き上場企業として少数株主の利益は、今後のSBI体制における経営の舵取りに依存することになる。例えば、マネックスとの提携をSBIに切り替えることで株主価値を毀損するという主張ができるのであれば、それを「盾」にしてくるでしょう。
・・・『週刊エコノミスト』のSBIHDの北尾吉孝社長の発言
「突然、新生銀がマネックス証券との提携を2021年1月に発表した。SBI証券が新生銀と提携すべく新生銀と協議をすることを決め、(新生銀がマネックス証券との提携を発表する半年前から)提案しており、新生銀の担当も『SBIがいい』と話していたのに。
その間の経緯については全く知らないが、これは何のシナジー効果もない。われわれも(大株主としての)発言権があるわけだから、今後、それを、行使していきたい」
ホワイトナイト・・・ないでしょうね。
そういった可能性が視野に入っていたなら、JCフラワーズも退出しなかったと思います。
ただ、ビジネス環境が急激に悪化する銀行をどのように再生するのか、抜本的な再建策を提示しているとまでは言い難い印象です。SBIが新生銀とどう接していくのか、注視していきたいと思います。
異業種による銀行の経営というのはなかなか難しいのでしょうか。私も元銀行員なのでなんとも言い難いのですが、一種独特のものがあるとは感じます。基本はリスク回避に軸足を置く風土(※)、ひとりの判断で物事を決めない調整文化(※)など、一般の事業会社では「悪」とされがちなことが、むしろ普通であり当然だったりします。
(※貸し倒れを極力避けなくてはいけない融資業務や、計算ミスや不正が許されない決済業務においては、必要なことだとも思います。)
SBIは金融グループであり銀行業にもなじみは深いと思いますが、外部から拝見するに企業文化的には上記と真反対の雰囲気も感じられ、どう展開するか関心をもって見ております。
そもそも、SBIが買収することも無謀だと私は思っています。
金融庁OBを会長に据えると報じられていたので、公的資金返済を待ってもらう代わりに「天下りポスト」を提供するという密約が金融庁との間でできているのかもしれませんね。
SBI(というか北尾氏)は、新生銀行とマネックスの提携で怒り心頭であることを隠していない。そして、記事にあるような背景などからエモーショナルな意思決定にも見える。でもそれはSBIの株主にとって説明できることか?
新生銀行は、そもそも株価が低いという経営課題があるし、SBIとの関係性を拗らせて、結果として経営資源がそこに使われている現実が発生している。
資本市場からの緊張感は、そこへの対応は経営資源を使う。とはいえ、その緊張感が常時の経営を磨き上げる。
ただ今回の場合は、東芝ほどではないが、磨かれて未来がありそうにあまり見えない。SBIが買収したら新生としての戦略はどうなるか?PMIでも禍根が残りそう。買収されなかったとしたら、それでも時間を失っているし、SBIが株主であり続ける限りは常にそこを意識せざるを得ない。それが分かっているし、今回のような意思決定にSBI・北尾氏は至っているから、そう簡単に折れないだろうし。
新生銀行って本当に改善余地ないのでしょうか?
低PBRはなぜ?
しばらくアナリストレポートも見てないので、株主還元(公的資金返済が先だけれど)余地ないのかとか、他行比較の企画お願いしたいです。
他の地銀が濡れた雑巾を絞る、のだとすれば、新生銀行は乾いた雑巾ですよね。絞っても簡単には水は出てきません。
怒って買い増し、100%買収ではない、のだとすれば、狙いは簡単に想像がつきます。真に狙っていた提携である新生銀行との提携を潰された、つまりマネックスとの証券部門連携を阻止することでしょうね。これが実現していれば、マネックス株が上がらなくとも事業シナジーで回収できます。突き詰めて考えてみても、他の地銀と同じく、シナジー狙いですね