バーゼル3、実施時期巡り調整必要も コロナ禍で=英中銀幹部
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サポータ女史(バーゼル委員会では「ヴィッキー」の呼び名で通っていました)をはじめ英国勢は、バーゼル3の起草時はゴリゴリの規制強化派だったと記憶しています。もちろん、英国は国内でノーザンロックのような事件が起こりましたので、英国の当時の国内世論が反金融機関に大きく傾いていたという事情はあったように思います。
日本としては、1990年代の自らの経験も踏まえ、金融規制強化に極度に傾斜しすぎると実体経済に悪影響が及ぶおそれがあり、バランスが大事と繰り返し主張してきました。ただ、その説得は相当大変でした。
その後、日本のような捉え方は、2010年代の経験を踏まえ、さすがに浸透してきたように感じます。(もちろん、米国のように、規制強化から規制緩和へと振り子が振れ過ぎるのもやや問題と思いますが。)
より重要なことは、「グローバル大銀行に首輪を付けようとした」とも言えるリーマンショック後の金融規制の議論の方向性自体が、今や変革を迫られているということではないかと思います。今や、データや計算力、プラットフォームの独占や"BigTech"企業の存在が、金融規制にとっても大きな論点になってきています。バーゼル規制は、国際間で強制力の強いルールを導入するのにもかかわらず、条約のような批准の手続きがない。
個人的には、国際規制をどの程度、国内基準行に反映させるかに関心がある。
「欧州の銀行中心に規制の緩和を求める声が強まっている」そうだ。日本はどうだろう。全銀協や地銀協は、バーゼル3について意見していないから、邦銀は余裕ということだろうか。