小6女子をいじめ自殺に追い込んだ「一人一台端末」の恐怖 - パスワードは全員「123456789」
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ネットのいじめは24時間。現在進行形で進んでいくから、スピード感を持って気付いたら即日対応しないとダメ。
エイメイ学院では新学期ごとに言葉遣いについて話しています。コナンの名言、言葉は刃物、という言葉を借りて生徒たちに話してます。
注目のコメント
まずは大切な命が失われていることに追悼の意を表したいと思います。
本件、パソコンの運用の問題といじめの問題は分けて論じるべきと思います。
パソコンの運用の問題は改善すべきところはすぐ改善する、教員の理解が間違っている点があれば研修などで周知徹底を図るなどの対策を講じれば良い話です。
一方、いじめの問題はパソコンがあったから、起きたことなんでしょうか?昔は対面や紙で、私たちの頃は学校裏サイトで、最近もLINEで起きてきたことが繰り返されているだけです。
いじめは起きないという前提でなく、必ず起きてしまう前提で組織的な予防措置や即時の対処を行っていくことが大切です。
なお、一人一台パソコン上でのやり取りは一人一アカウント運用を適切にしていれば、本来ログが残るはずで、不適切な利用やいじめ抑止にも繋がります。
理不尽にテクノロジーを否定する今回の記事タイトルは、問題の本質を有耶無耶にするミスリードと言わざるを得ません。保護者らによく端末の利用実態を取材している記事だと思います。自殺の件は別の記事を読むと小4からはじまっていたということで端末によるいじめだけではないようですが、その件がなかったとしても町田のこの運用方法は非常に問題あると思います。小学生は大人が思う以上にどんどんデジタルの中に入っていって高度なことをしはじめます。親がそれを制限権限なしに把握するのは至難の業。「失敗から学ぶ」方針の校長は、途中で「失敗」に気付くことができなかったのか。保護者らの懸念は校長に届くことはなかったのか。パスワードを自分で設定した児童にNGを出した教師はどうしてその子がパスワードを変えたかったのか考えることはなかったのか。端末運用の在り方だけではなく、新しい施策を打った時の効果や副作用の測定、軌道修正の仕方、学校のガバナンス等の問題でもあると思います。お子さんの自殺という取り返しのつかない最悪の事態で今回問われることになったと思いますが、他の地域と学校にもよく考えてほしいです。
本記事に対する見解を3点に整理して書き留めます。
・失敗から学ばせる
失敗の看過と放置と、失敗後の事実認識から検証改善は全く異なります。本件では、児童も教員も失敗を失敗であると認識できていない点で、言葉の真意と実態に乖離があります。失敗の定義と、発見した際の指導体制をつくって初めて許される言葉かと思います。
・全員共通パスワード
IDとパスワードが分かれば、教員側での管理と監視が可能となります。問題の早期発見や対応のための仕組みであれば、なりすましが発生する前に把握できたはず。ちなみに、本県で生徒1人1人に配布されるGoogleアカウントでは、パスワードは自身で変更せよ、という通知がきております。
・授業中のゲーム
これは授業デザイン力不足です。ICTの活用は個別最適化やリーチできる情報源の拡張、即時的なコミュニケーションが可能になるなど、あくまで手段です。本来の目的は主体的に学び、得た知識を編集して組み合わせ、アウトプットしながら現実にポジティブな変化を起こしていくことです。そう考えると、遊びに使えてしまう状況は、目的であげたような学びを提供できていなかったことにあると思います。もちろん、教師側も使いながら改善を加えるのですが、授業中に遊ぶのはChromebookでなく、チョーク&トークでも起こり得ることなので、未知の事態ではないと思います。よって、教員の授業力に起因していると結論しています。
讃井さんがおっしゃるとおり、問題の本質は1人1台端末でなく、学校側の運用スキルにあると考えた方が良いです。ICT活用推進は止めずに、各学校での実践をオープンソース化していき、失敗・成功事例の蓄積と共有による運用スキル向上が先決でしょう。