大学教授ら「研究スキル売買」 サイトに118人、能力偽装の恐れ
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その分野の専門家でないと専門誌の論文の添削を含む執筆支援を効果的に行うことは難しい。なので分野がマッチしている大学教員に頼めるのであればそれはそれで良いと思うが、研究、教育、研究室運営、学内運営に忙しい教員が果たしてやるかな?という疑問が残る。むしろポスドクなどの若手の博士号保持者で余力のある人がこのサービスを利用して自分のスキルをマネタイズしているのではないだろうか。ただ、審査・受理前の論文にはコンフィデンシャルな部分があるため、匿名の研究者に渡すことは記事にあるようなリスクがあるのも否めない。プロの研究者でやる人がいるとはなかなか考えにくいけど、一歩踏み込むと捏造?偽装?リスクもあり得ますね。
ちなみに、学術論文の英語添削サービスを使用したことがあるが、結局元の原稿の方がましだったので元に戻した経験がある。最近はジャーナルの校正サービスを受けられる場合があるので、それをそのまま利用する方が効率的だと思う。ただ、このサービスは論文が受理された後に利用できるので、そこまで持っていくためには当面DeepLとGoogle翻訳+ Grammarlyのコンビ使用が今の所最適解だと思う。共同研究者にネイティブがいればその人に、いなければ仲の良いネイティブの研究者に論文の英語表現の最終チェックをお願いするのも有効な手段だと思う。簡潔にいえば、スキルマーケット、という形式で、
「夏休みの自由研究、代わりにやります」というのと同じように、
「あなたの論文書きます」という代行が横行するのではないか、という話ですね。
「能力偽装の恐れ」という記事タイトルは、わかりにくいですが、金で実績がつくれてしまうのではないか、という話でしょう。
プロの研究者のレベルで横行するかどうかはわかりません。少なくとも、その分野の最先端のレベルの論文が書ける研究者は世界に何人もいないし、同業者なら誰が書いたか、一目でわかります。
学生のレベルであれば、「レポート執筆代行します」や「卒論執筆代行します」は世界中で横行しています。欧米でも、中国でも起きているし、日本でも起きています。
お粗末なコピー&ペーストであれば、教員は一発で見破れますが、代行業に書かれたものだと、なかなか見破れません。
日本語の代行執筆業はマーケットが小さいですが、英語で論文やレポートを書く代行業のマーケットは非常に大きく、アフリカや南アジアでは、代行執筆のレポートや論文が大量生産され続けています。
米国人大学生の論文をケニアで書く 論文代筆ビジネス、いまやグローバル産業に
https://globe.asahi.com/article/12813245記事の指摘は、極めて重要な一石を投じている。これは、そもそもとして、所属する大学における「利益相反マネジメント」の問題だろう。単に、ゴースト・オーサーシップの問題ではない。ゴースト・オーサーシップの問題だけなら、既に文部科学省や学界が目を光らせている。
自らの研究や教育で得た知見を、どこまでどのような形で提供するのが許されるかは、大学では利益相反マネジメントとして扱われている。当大学でも、利益相反マネジメント・ポリシーに従って、兼業等の事前報告・承認を受けている。
https://www.research.keio.ac.jp/external/cmp/02.html
それがない大学は、早期に改めるべき重大な欠陥があるといわざるをえない。