医薬品と人の関わりの歴史を展示する薬産業の博物館
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紹介されているのは、佐賀県鳥栖市の「中富記念くすり博物館」で、久光製薬が資金提供する中富記念財団が運営しているとのことです。
中富記念くすり博物館
https://nakatomi-museum.or.jp/museum/
博物館のサイトからわかるように立派な施設であり、薬品関係業、医薬系を専攻している方だけではなく、観光先として広くお勧めできると思います。
入場料は大人300円、小中学生はたったの100円だそうです。コストパフォーマンスも抜群です。感染が落ち着いたら来訪したいと思っています。
製薬企業と言えば、研究開発を行う会社とのイメージがありますが、そのような方向性で事業がすすめられたのは日本ではせいぜい100年位前からで、それ以前は生薬と言われる主に植物由来の原料の発見と使い方の工夫により成り立っていました。
日本の中で老舗と言われる製薬企業の歴史は100年を優に超えますが、それらすべての創業時の業種は卸売問屋(久光製薬もそうです)で、その後生薬を自前で生産するための農園を所有し、さらには経験的手法による医薬品の開発(微生物を用いた発酵技術等の利用)、海外で進んだ化学合成技術の導入、遺伝子レベルから治療薬を作るバイオテクノロジーの医薬品への応用といった流れで進化してきました。
博物館にある、生薬を保管するビンや天秤(はかり)、薬をすりつぶす乳鉢はこの業界の象徴です。