【図解】知識ゼロからわかる「財務三表」の読み解き方
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昨日の特集記事は、「一般的な会計知識では捉えられない、企業/事業の長期的なトレンドを読み解く姿勢・スキルが必要」というメッセージだったので、この記事への繋がりは、すっきりしなかった。今回の基礎編を踏まえた次回で、新しいものの見方が提案される感じでしょうか。
また、昨日の記事でもそうだった通り、「赤字でも成長投資」が正当化されるケースの多くは、テック企業・スタートアップなので、特集を通じて登場する事例も合わせた方が分かり易いのでは、と感じました。
個人的には、Saas企業を評価するメトリクスとしての、「ユニット・エコノミクス(LTV/CAC>=3)」や「40%ルール(売上成長率+営業利益率>=40%」などは、もはやその界隈では常識となりつつあるので、そのあたりの解説がニーズあるのでは、という気がしました。
ただ、それらの新しいメトリクスも徐々に市民権を得てくると、逆にそれとは異なるものの見方をしないと、他の人が気づいていない大きなリターンの源泉を見つけ出すことには繋がりません。なので、結局は基礎・常識を踏まえつつ、いかに独自の視点を生み出し続けられるか、という終わりなき探索なのだと思います。
注目のコメント
財務系の特集で定番の「財務三表の読み方」ですが、製作には意外と苦労します。今回は、NewsPicksのインターン生に「ここがわからない!」と意見をもらいながら、つまずきやすいポイントに注意して制作しました。
財務三表は暗記しようとすると定着しにくく、それぞれのつながりを「理解」することが大切です。「そもそもPLって何?」という基礎から、ファイナンスに重要なPLとBSのつながりまで、網羅的に解説しています。ぜひご一読ください。まずはPLの理解を深めることで、十分だと思います。CFも大事ですが、ビジネスが基盤に乗っていれば、借入をすることでCFをマネージできますし、外資系企業の場合は、本社がCFをサポートしてくれます。
例えば、外資系企業の場合は、年間予算の目標値は「売上とEBITかEBITDA」が大半です。よって、PLを理解していれば、「どの経費が伸びしろがある?」が把握でき、アクションへ繋げられます。さらに、固定費か変動費か理解が大事。変動費の場合は、常に売上に対する割合%というKPIを見ることで、異常に高い月があれば、理由を紐解けます。
PLに限らずですが、「数字・KPIを把握し制覇する」ことは、最強の強みですね。上にいけばいくほど、数字に強くなることを求められます。数字が理解できれば、ビジネスがより楽しくなり、自分の可能性と幅を広げることに繋がりますね。マザーズ時価総額Top 10のリスト(時価総額と営業利益が掲載)を改めて見ると衝撃的です。マザーズ上場のテック大手はPLゴリゴリ掘ってます。
10社の合計時価総額は3兆円に対して、同合計営業利益はたったの69億円。グロースが極めて高く評価される時代ということがよく分かります。