米モデルナ、新型コロナとインフルエンザの混合ワクチン開発着手
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記事では情報が少し欠けているので補足します。モデルナが開発中の混合ワクチンには、6つのmRNAが用いられています。新型コロナで用いられているワクチンには、1つだけですが、このワクチンでは特別大サービスでなんと6つです。
内訳は、インフルエンザ4つ、新型コロナ1つ、RSウイルス1つです。
この3種類の感染症で、インフルエンザが最も容易に顔立ちを変えられる能力を持つので、インフルエンザに対しては4つのターゲットを狙えるよう、4つのmRNAが用いられているというわけです。
すでに動物実験は終えており、少なくともマウスの体内では3種類すべてのウイルスに対する抗体がしっかりできていることが確認されています。
実用化に向けては、ヒトでの試験、第1相試験から第3相試験までのステップをしっかり踏み安全性と有効性の両者を確認する必要があり、まだまだこれからといったところですが、期待が持たれます。
(新型コロナワクチンのように「治験が終わっていない」などとデマを流されてしまう火種も増えてしまいそうですが、実用化されればそれ以上にベネフィットが大きいでしょう。)極めてインパクトが強いです。コロナはPCRで可視化されて報道されていますが、RSウイルスは全然取り上げていないです。RSも喘息患者さんなど致死的になりうる感染症ですが、成人ではPCR検査を日本では保険適応がいのため施行しません。世界が忘れていましたが、治療法のない病気はスクリーニング検査しないというのがWHOが提唱していた原理です。このモデルナのワクチンは従来のインフルエンザもRSも含有となると現場ではとてつもなく需要が高いと思います。
思ったよりも早く出てきましたね。新型コロナウィルス対策でmRNAワクチンを数十億回打った実績でインフルエンザやRSウィルスにもそれを応用するとは思ってましたが、爆速だ。他のワクチンもこの仕組みで出てくるだろうし、アルツハイマーやがん治療の抗体医薬系にインパクト与えそう。