ECB、債券購入ペースの縮小決定 金融政策正常化へ一歩
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やはり消費者物価の上昇加速を目の前にすると、PEPP減額という手段を取らざるを得なかったのでしょう。
他方、ジャクソンホールでパウエルFRB議長が年内のテーパリング着手に触れたことで、ECBもテーパリングがやり易くなった側面があるはずです。
とはいえ、PEPPそのものは、景気のオーバーキル回避のため、2022年3月以降も延長されるのではないでしょうか。まず「 favourable financing conditions can be maintained with a moderately lower pace of net asset purchases under the pandemic emergency purchase programme (PEPP) than in the previous two quarters.」がキーとなる表現になります。
7-8月、ECBは伝統的に買い入れ額を減らします。これは既存のAPPが出来た時からそうです。今回のPEPPも例外ではなく、購入ペースが週間200億弱から150憶程度に落ちていたところ、金利は全く跳ねませんでした。
要するにこの決定は現状追認であり、テーパリングのようで実はそうではないという微妙な要素も含んでいます。そもそもECBのPEPPは事前に月間購入額を決めるものではなく、それゆえにtapering(段階的に縮小する)というFedが最初に口にした表現とはややニュアンスがズレるという印象もあります。
いずれにせよ、米欧 vs .日本の格差は一段と開きました。日本の自滅によって、というのが正しいと思いますが。ECBが動いた!
いや、異次元緩和続ける日銀は、愚策に尽きる。
アメリカ、カナダ、豪州等が出口戦略に舵を。
ユーロ買いが強まりそうだが、一時的かもしれんない。まだ、先行き不透明水彩がある。
それにしても日本、政局相場で活気ついているが、世界から見たら、井の中蛙。