「ザ！世界仰天ニュース」で“脱ステロイド”を好意的に紹介 医師が批判「患者さんの心を折りかねない残念な内容」
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どんな薬も使い方だと思います。
私も会社に入ったばかりのころ、アトピー性皮膚炎がひどくて仕事にも全く集中できない状態でした。痒いというのは痛いよりも他人に理解されにくく、それもつらいことでした。
なかなか治りませんでしたが、皮膚科に通いいろんな薬を試し、ひどく悪化した時には「これは1週間しか使えない強い薬」を使い、そこからは大きく改善に向かい、今はほとんどたまにしか発症しない状態となりました。
ここで使った薬はステロイド含有量が多い少ないがあり、その使い方でリバウンドすることもなく完治できる薬なのです。
脱ステロイドなんて、ヴィーガンやノンシリコンシャンプーのようなもので、やりたい人がやれば良いこと。
苦しんでいる患者には、何の役にも立たない。
注目のコメント
この様な報道について、日本のメディアのガバナンスについてはかなり問題があると思います。
これが他のメディアが声を挙げず、BPOなどで審議されないのであれば、全体のガバナンス不全すら疑わなければなりません。
脱ステロイド療法について、この番組で取り上げられた医院は、以前に脱ステロイド療法で児童の命を危険に晒しており、損害賠償まで支払っています。
それにも関わらず同じような治療を続けており、明らかに問題があります。
医療者でなくても少し調べれば分かる事であり、この様な医院を安易に、調べず取り上げたのは最早ガバナンス不全としか言いようがありません。
確かに医療における標準療法は何なのか、何が正しくて何が問題あるのかは、非医療者からは判断は難しいのは事実です。
しかし、過去に既に明らかな医療問題を起こしている様な医療機関に対し、適切な検証なしに取り上げる。
これは「医療問題が難しい」とかの問題以前に、「適切な医療情報を提供する気がない」という事としか捉えられません。
この様な医師に専門医資格を与えている学会なども問題ではありますし、医療側にも適切な資格認定制度が必要なのは事実です。
根源の医療側も適正な対応が必要ですが、監修医師などを選ぶメディア側もきちんとした調査を行うなど、適切な対策がなされる事を望みます。病気の経過やコミュニケーションの齟齬からこういう治療を信じてしまうことがあるのは多元的な問題だけど、それをメディアが好意的に流すことに酌量の余地は無いと思う。
私の長男はPFAPA症候群という病気で定期的にステロイドを服用しています。
私も最初は"ステロイドを服用すると４時間で解熱してしまう"作用に若干の怖さを感じていました。しかし、周期熱で短期間に何度も苦しみ、とうとう病院につくたびに恐怖で嘔吐してしまう環境を一瞬で改善させてくれたステロイドには感謝もあります。
正しく使えば病状も精神的にも楽になるのに、最近のメディアはどうかしてます。
とはいえ私もメディアに間接的に関わる仕事をしているので、間違った情報は鵜呑みにしないよう気をつけていかないとです。。
