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鼻から感染防ぐ噴霧型ワクチンや予防薬、開発進む…粘膜にIgA抗体増やす

読売新聞
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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    鼻から噴霧されるワクチンが期待されるのは、注射の忌避への対応という側面もありますが、それ以上に期待されるのは、「感染予防」への有効性の高さです。

    注射をするタイプのワクチンのイメージは、全身に広がっていくワクチンですので、全身の臓器が満遍なく守られるというものです。重症化予防への有効性は高いですが、浅く広くとイメージしてみてください。

    一方、鼻から噴霧した場合、まさに鼻や口の粘膜というのはウイルスの入り口になる場所ですので、ウイルスの門戸を重点的に守る、深く狭くのイメージになります。このため、注射型のワクチン以上に感染予防への効果が高まる可能性が期待されています。(逆に、重症化予防などの効果は低下するかもしれません。)

    ただし、これらはいずれもまだ机上の空論ですので、しっかりと研究でその効果が確認される必要があります。それまでは、何も確定的なことは言えませんので、情報の取り扱いにはご注意ください。


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    専修大学 商学部教授

    医薬品の投与経路としては、内服(経口)、注射、点鼻、点眼、吸入、経皮、経直腸、経膣、舌下などがあり、注射はさらに点滴静注、静脈注射、筋肉注射、経皮注射などに分かれます。

    このうち、血管から直接導入する「注射」は全身に速やかに作用させることを目的として用いられますが、よく知られるところではニトログリセリン錠剤の「舌下投与」は狭心症に対し血管を急速に拡張させる全身作用を有するものです。(ニトログリセリンが舌下で投与されるのは、薬剤特有のある種の代謝を防ぐことが目的です)

    経皮吸収型にも経皮から血液に吸収され全身作用を期待して用いられるものもありますので、必ずしも経皮(局所)=局所作用ではありません。

    経鼻(鼻噴霧型)投与の狙いとしては、経鼻からの血流への移行性は条件が揃えば迅速であることがわかっており、一般にこのルートで投与する薬はすぐに効くとされています(内服と比べ)。鼻粘膜を介して投与する薬には、骨粗しょう症治療薬の「カルシトニン」、片頭痛治療薬「スマトリプタン」などが実用化されています。他方、鼻のアレルギー症状といった主に局所作用を期待する点鼻抗アレルギー薬も実用化されています。

    抗体を含む「IgA」自体を鼻に噴霧する感染予防薬は「ウイルス感染の入口とされる鼻への局所効果」はありそうですがIgAは分子量が大きいため経鼻吸収(全身効果)には難がありそうです(想像です)。点鼻ワクチンについては、まずは血中に吸収されないと免疫反応が起こるとされているリンパ節内に移行できないのではないかと思われ、またワクチンも分子量が大きく吸収への困難が伴うかもわかりません(想像です)。

    全身のメカニズムが関係して作用する仮説が立てられた場合は、薬効の検討には血中濃度と薬剤の体内分布のデータが求められます。臨床効果と(ある程度仮説的でも構いませんが)薬理作用に整合性が取れないと先進国では認可されません。上記、思い付きレベルではありますが、解決すべき課題は少なくないと感じます。

    医薬品は、薬効成分の研究が行われるイメージですが、実際には投与法(その部位から吸収されるか、その部位に極度な刺激を与えて壊死などを引き起こさないか)や安定性確保の方法が確立できないと実用化に至りません。

    常にこのような困難を乗り越えて新しい医薬品が開発されています。新しいチャレンジに期待しています。


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    総合内科医 医学博士

    噴霧型ワクチンは、インフルエンザのワクチンとして使用されているものがあります。ウイルスの侵入門戸は鼻や口など上気道になるため、侵入門戸の免疫を強化することでウイルスの侵入を防ぐという考え方です。技術的には作成可能であったとしても、臨床試験の結果、有効性が不十分となる可能性もあり、現時点では期待も否定もできないという状況です。


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