米、子どものコロナ感染者急増 1週間で25万人超える
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子どもの感染の急拡大により重症者も増加しつつあります。米国では、18歳以下の480名以上がすでに命を落としました。また、風邪と異なり問題になっているのは後遺症や合併症です。これらはあまり数値化されておらず、軽視される傾向にありますが、確率が相対的に低くても、分母が増えればそれだけ分子が増加してしまいます。
12歳未満のワクチン接種はまだ対象外ですが、できることがないわけではありません。現時点で最も有効な対策の一つは、まず両親がしっかりとワクチン接種を受けることだと思います。
注目のコメント
日本の総合医で公衆衛生師で、学校医や身体障害者施設も担当しております。小児にもCOVIDの重症化を当てはめる方がいるなら３つの点からrebut（反証）します。
結論：SARS -CoV-2は小児では重篤化は稀。基礎疾患のある児（12歳未満）には今後予防接種のデータを待つ。検査を小児に積極的にすることは軽症を含め「感染者数」のみを増やし社会的抑制が持続するため反対。
（１）Nature 小児ではCOVIDで亡くなることは極めて（Incrediblely）稀です。
Deaths from COVID ‘incredibly rare’ among children
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01897-w
（２）そして、Pediatrics（小児の権威ある雑誌）8月12日の論文です。著者の中に私と同じMPH（公衆衛生修士）とCPH（全米公衆衛生師）、CHES（全米健康教育者）がきちんと入っています。
Deaths in Children and Adolescents Associated With COVID-19 and MIS-C in the United States
https://pediatrics.aappublications.org/content/early/2021/08/11/peds.2021-052273
21歳未満でSARS -CoV-2関連死はより高学年の男性、黒人とヒスパニックに多く。肥満、喘息、発達障害が最も基礎疾患として多い。
（３）死亡者にSVI (Social Vulnerability Index) つまり社会的弱者、インテリジェンス、社会経済的な影響を加味する必要があります。特に米国は、南部で黒人の方はコロナ以外にも健康格差があります。
https://www.atsdr.cdc.gov/placeandhealth/svi/at-a-glance_svi.html
メディアはMIS-Cを取り上げてくると思います。
嶋本純也の総合診療日記 コロナ 小児多系統炎症性症候群MIS-C 8月13日http://junyashimamotocph.blog.jp/preview/edit/81c6bd970c8294534b34773d85e2fd8f札幌の幼稚園では、これまでは園児が陽性になっても無症状がほとんどでしたが、デルタ株が蔓延してからは園児にも高熱や味覚や臭覚に障害が出てくるようになりました。後遺症を心配する家族の声も聞こえてきます。
アメリカ発の下記記事によると入院、死亡はまれとのことですが、子どもたちの身体や精神面での発育への影響の調査が求められます。
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AAPによると、子どもでは新型コロナによる死亡や入院はなお非常にまれとみられ、入院にいたる割合は全体の0.1〜1.9％、死亡にいたる割合は0.00〜0.03％にとどまっている。
AAPはその一方で、長期的な身体的健康から情動や精神面の影響まで、パンデミックが子どもに及ぼす長期的な影響に関するデータがもっと必要だとあらためて訴えている。
