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ターリバーンが名乗る正式な国名は、「アフガニスタン・イスラーム首長国(Islamic Emirate of Afghanistan)」なので、元首は、「首長(Emir)」になります。その首長は、従来通り、ヒバ―トゥッラー・アフーンドザーダ(アクンザダ)氏です。ムスリム諸国は、アラブ首長国連邦のように、元首の肩書が「首長」である国は多いです。ターリバーンの場合、首長は世襲ではありません。
 まだ政権人事は暫定的なものですが、
首相代行:ムハンマド・ハサン・アフーンド。ターリバーンの最古参格で、90年代のターリバーン政権では、副首相兼外相でした。
副首相代行:アブドゥルガーニー・バラーダル。ターリバーン創設以来のナンバー2で、2010年から9年間は獄中にいました。
国防相代行:ムハンマド・ヤアクーブ。ターリバーン初代首長であったムハンマド・ウマルの息子です。
内務相代行:シラジュッディーン・ハッカーニー。パキスタン西部のイスラーム学校の経営者一族、ハッカーニー家の代表です。ターリバーン創設者らが学んだ学校で、ターリバーンを創設以来支援してきました。警察や税関、地方行政を司る権限の大きいポストです。FBIからは千万ドルの賞金がかけられています。
難民大臣代行:ハリール・ハッカーニー。ハッカーニー家の一族です。FBIには500万ドルの賞金首として手配されています。
外務大臣代行:アミール・ハーン・ムッタキー。90年代のターリバーン政権では、文化・メディア大臣でした。カタールで対外交渉を担当してきました。
 首相代行を含め、大臣だけで18人が任命されて、副大臣や軍参謀総長、情報部長なども発表されました。全員、ターリバーンの幹部です。
 ターリバーン以外の人物をこれから政権に取り込むとなると、顧問であるとか諮問委員であるとか、実質的な権限の無いポストになるでしょう。
G7と中国すら求めていた包摂的な政権はできなかった。これで楽観シナリオは消えた。女性ゼロ、少数派の民族は数名で、人口の4割を構成するパシュトゥーン人、そのうち保守的なタリバンが閣僚ポストをほぼ独占。自爆テロや反米攻勢を主導してきたシラジュッディン・ハッカーニが内務大臣なので、女性やパシュトゥーン人以外のタジク人、ハザラ人、ウズベク人等などへの弾圧は強まるだろう。

首相となったムラー・ムハンマド・ハッサン・アフンドは90年代にカンダハール知事を務め、タリバン政権で外交団との折衝を担当。創設者オマルと並び強硬派だったはず。国連安保理決議で制裁対象。

最高指導者のハイバトゥラー・アクンザダは最高権威で、閣内には入らない。イランで言えばホメイニやハーメネイのような立場。

これから国際社会はタリバン暫定政権に厳しく対峙することになるだろう。一方で、中長期的にはパシュトゥーン以外の民族を中心に不満が蓄積し、武器を持ち、ふたたび内戦に向かうリスクも格段に高まった。
我々の感覚からすると、ほぼテロリストに見えるけど、明治維新後の幕末の志士たちも海外からは同じように見えてたのかな?w 見る角度によって捉え方は変わる。彼らが真っ当な国家をつくり出すことを祈ります
ネイションビルディングは容易でなく、実際に国を統治した経験がないターリバーンですから、政権は早々に瓦解すると予想します。嫌な言い方になりますが、果実のない国取合戦がずっと続くのでしょう。

結局、誰かが重石にならないと国としての枠組みが保てない国がアフガニスタンなのでしょう。典型的な失敗国家ですが、緩衝国家にしてしまったのは英露米ですから、道義的な責任はどうしても付いて回るものだとは思います。
強硬派ハッカー二・グループのひとりが内相に据えられるなど、過激な一面は変わらないかと。昨日の報道では、大学の授業で男女の間に仕切りのカーテンが設けられるなど、教育の現場でタリバンの影響とみられる変化も見え始めています。 

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4354503.html

アフガニスタン国内に残るアメリカ人の国外脱出をCBSが報じました。どのルートを使ってどの国に行ったか明らかになっていませんが、日本人脱出も含め、カタールの仲介がカギを握っていて、存在感が増しているように思います。
先立つのはお金ですが、いまのアフガニスタンでは再びケシを栽培して売って外貨を稼ぐのですかねえ。