Facebookは「触覚」で何をしようとしているのか――「ハプティクス」研究の最先端
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Workroomが出て改めてOculusを触ってみて、コントローラの部分はまだまだ進化の余地ありだよなと思う。皮膚で感じるハプティクス、家庭で簡単に使えるようになるのはいつのことか。
「近年、マインドフルネスと呼ばれる瞑想に惹かれる人が増えているのは、埋まった感覚の開放という観点で捉えることができるかもしれない。感覚を埋めるコンテンツ、その隙間の感覚を活用する新しい触覚技術、そして埋まった感覚を開放するための工夫は、ハイカロリーな食事をとりながらサプリメントも摂取し、ジムでトレーニングに勤しむ姿に似ていると言えようか。最初からそんなに情報を摂取しなければ良いのに、と分かっていてもやめられない時代に来てしまっている。」
注目のコメント
こちらのコメントでも時々書いているのですが,触覚研究の分野においてここ2年ほどFacebookのプレゼンスが上がってきています.そんな話を知り合いの編集の方にした結果,このような形で記事として寄稿する形になりました.
個人的には最後の方にある,「空いている感覚をどんどん埋めていって良いのか?」という指摘にはかなりハッとさせられました.我々研究者は,自分のターゲットとする感覚を活かせるコンテンツを考えていくうちに,どうしても日常を情報で埋め尽くしたくなる傾向があるように感じています.一方でマインドフルネスなどは,それを埋めつくさない時間を意図的に作りましょうということなのだと理解しました.ジョギングとかもそういう効果があるかもしれません.
もう少し視聴触覚を使わない時間をデザインした上で,より有効な触覚の活用法を考えるというのが重要なのだろうなと感じています.五感のうち視聴覚に次いで技術開発が著しい触覚。スマホの振動など身近にもなってきました。さらに触覚で「感情」を伝える技術が開発中とか。楽しみ。一方、感覚を情報で埋めるのは人にとって良いことか、という問題提起も。重要な論考です。