2021/9/8

【安定志向】フリーランスの「働き方改革」が加速中

議論メシ コミュニティデザイナー/フリーランス研究家
コロナ禍でリモートワークが増える中、少しずつ失われているのが「会社への忠誠心」だ。
リモートワークで職場の人間と顔を合わせる機会が減れば、自然と会社への帰属意識は薄まる。あるいは逆に、リモートワークにうまく対応できないでいることで、職場への不満を募らせる人もいるだろう。
はたまた、せっかく自由になる時間が増えたので、ひとつ副業でもやってみるかと思い立ったのに、職場が副業を認めておらず、窮屈さを感じている人もいるかもしれない。
こうした要素が重なり、これまでになく「フリーランス」への関心が高まっている──と話すのは、気鋭のキャリアの語り手として注目される黒田悠介氏。VUCAの時代を縦横無尽に渡り歩くための「転身術」を体系化した『ライフピボット』(インプレス)が話題の著者だ。
フリーランスといえば、長らく「不安定」や「搾取」の代名詞として語られてきた。
ワークライフバランスの重要性が叫ばれる中で、フリーランスの自由な働き方に注目が集まることがあっても、結局は「会社員が安易にフリーランスになると、人生詰む」という結論に落ち着いてしまう。
無論、「安易な」転身は、フリーランスに限らず怪我のもとだ。しかし、フリーランスを取り巻く環境は年々改善されていると黒田氏は指摘する。より「安定志向」を目指して、フリーランスの「働き方改革」が進行中なのだ。
本記事では、新時代のフリーランス=「ネオ・フリーランス」の働き方を、黒田氏に解説してもらおう。