2021/9/6

【進化】『ライフ・シフト』から5年。リセット戦略の最新形

NewsPicks編集部
コロナ禍をきっかけに、人生を「リセット」したいと考える人が増えている。
リモートワークを経験して働き方を見直すようになった人、もっと自分の人生を大事にしたいと思うようになった人、景気の悪化で職場の早期退職制度に応募した人など、事情は人それぞれ。しかし、さまざまな局面でコロナ禍がリセットの引き金になっているのは確かなようだ。
そんな現在の「リセットブーム」の源流というべき1冊が、2016年(原著は2015年)に刊行された、リンダ・グラットン著『ライフ・シフト』(東洋経済新報社)。「人生100年時代の生き方戦略」を説いた名著である。
人気ビジネス系YouTuberのサラタメ氏も、『ライフ・シフト』の影響を受けて、ブラック企業からホワイト企業へのリセットを果たしたひとりだ。
本記事では、サラタメ氏の実体験も交えながら、『ライフ・シフト』以降のリセット本の系譜を俯瞰し、そこから見えてくる「リセット戦略の最新形」を解説していこう。
INDEX
  • 「勢い」ではなく「理性」でリセット
  • 会社に「命綱」を預ける怖さ
  • 「大衆化」するリセット戦略
  • 初級から上級に「さかのぼって」読む
  • リセット戦略は「優先順位」がカギ

「勢い」ではなく「理性」でリセット

──サラタメさんにとって、『ライフ・シフト』は、どのような点が革新的だったのでしょうか?