「メディアラボ」の次に来るデジタル時代は?
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ぼくがMITメディアラボに所属した2000年ごろが最盛期だったと思います。
メディアラボの特徴は、ビジョン主導(Bits meets Atoms、Being Digitaiなど)、産学連携(世界中からスポンサー200社)、実装(非論文)。
ただ、実際に世の中に出た成果はさほど多くなく(eInkやぼくが関わったScratch、100ドルパソコンぐらいかな)、ネット時代に入るとデジタルの本場は東海岸=大学から西海岸=企業に移りました。
その「次に来るデジタル時代は?」
大学、企業から「みんな」=分散 に移るんだと思います。
ぼくが立ち上げたiUは、大学でありながら企業、そして実装というメディアラボの遺伝子を持ちつつ、世界のみんなと分散型で開発・実装する研究所「B Lab」を発足させたところです。メディアラボの次を担いたい。メディアラボの一時代は終わったが、その思想の一つのルーツのマクルーハンはあまり日本で語る人は少ない。媒介の意味の理解は普及してるのか…「マクルーハンは人間が自らの能力を拡張して外界に働きかける媒介として、言葉から車輪から宇宙船まですべてがメディアであると主張したが、」
メディアラボは時代の最先端だったものが、普通になった印象です。MITと民間企業をつないでプログラムを通じて新しいものを作り出すという発想が画期的でした。現在では日本でも広くこのアプローチが取られています。時代に果たした役割は大きいです。