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エビデンスが次々と構築される中、広がっているのは不信ではなく信頼ではないかと、タイトルに異を唱えたいところです。

記事の中で太字で紹介されている「中長期的な安全性」への懸念がほとんど全くないことをコメントで解説したいと思います。

体内に入ったmRNAは2-3日以内に分解されてなくなり、mRNAに基づいて作られるスパイクたんぱく質は2-3週間で体内からなくなることが知られています。

そうなると、3週間以降問題になるのは、ワクチンによって誘導された免疫反応に関連した副反応のみということになります。これは、過去のワクチンと共通したものであり、過去のあらゆるワクチンの経験から、接種後6週間以降には見られていないことが分かっており、今回のワクチンでもそれ以降に見られる可能性は限りなく低いと考えられています。

まして、接種後半年の時点ですでにワクチンの効果が減弱しはじめていることが伝えられる中、免疫に関連した副反応のリスクだけが上昇するという可能性は極めて考えにくいと言えます。

以上から、長期的な副反応が見られる可能性はゼロとは言い切れませんが、限りなく低いと考えられています。
かなりマニアックな話になりますが、同じmRNAワクチンと言えどもファイザーとモデルナでは若干の違いがあります。

ワクチン接種によって産生される抗原(スパイクタンパク質)は、両者とも全く同じアミノ酸配列です。これは、武漢の野生型(Wuhan-Hu-1)のものと完全に一致します。しかし、それをコードするRNAがファイザーとモデルナでは所々違います。

RNAはA(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、U(ウラシル)の4種類の塩基が様々な順序で並んで結合して、一本鎖の構造を形成しています(例:AUGUUUGU...)。教科書では直線で描かれますが、実際にはグニャグニャと曲がった立体構造をとっています。この構造は、塩基の配列によって決まります。RNAの構造によってタンパク質への翻訳効率が異なるので、ファイザーとモデルナでこの効率が異なる可能性があります。
おそらくここらの効率を上げるのがプロの仕事でしょう。

もう一つの違いは、スパイクタンパク質をコードする部分の後ろに付いている3’-UTRという部分のRNA配列です。この部分は、RNAを安定化することによりタンパク質への翻訳効率を上昇させます。モデルナの3’-UTR配列は約120塩基、ファイザーは約270塩基です(スパイクタンパク質をコードするRNA配列は3822塩基)。

以前もコメントしましたが、RNAの輸送カプセルである脂質ナノ粒子の性状も大きくワクチンの効果に効いてくるはずです。これは企業秘密でしょう。

ちなみに、mRNAはそのまま体内に入れた場合、アナフィラキシーなど望ましくない免疫反応が起こることがあります。これを軽減するために、ウラシルを1メチルシュードウリジンに置換する方法が開発されました。この置換は、上記の安全性だけでなく翻訳効率をも増加させる優れモノです。
ファイザーもモデルナも、この1メチルシュードウリジン置換を行っています。

***

追記

mRNAを体に入れるのは抵抗がある、という話を聞きますが、よくよく考えるとコロナはRNAウイルスなので、感染すれば身体中RNAだらけの状態になります。
ちなみに普通のかぜウイルスやインフルエンザもRNAウイルスなので、体内に外からのRNAが入る、という現象は結構普通に起こっているともいえます。
ワクチン接種に疑問を感じている人は流石にこの程度の理解も未だ無いままに否定しているわけではなく、文中にあるように「効果持続期間や中長期的な安全性は完全には解明されたとは言えない。」という点で、もう少し解明が進むまで待ちたいという話でしょうね。時系列での潜在リスクというのはゼロリスク要求とは違いますからね。なのでここからはmRNAの説明が接種拡大に繋がるわけじゃないんですよね。アメリカでももう接種は鈍化していてこれ以上は宗教みたいなレベルで、相互理解の共存には時間も掛かると思われる。とはいえこの程度の理解も知らずにワクチンを肯定も否定も出来ないはずなので、他人の不倫を取り上げるよりその辺のリテラシーの向上にマスコミはしっかり役割を果たして欲しい。
mRNAワクチンとはなにか?に関して解説した記事を、3月にYahoo!に公開しています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/horimukaikenta/20210313-00227214

mRNAワクチンとはなにか?
ポリエチレングリコールはなぜ添加されているのか?

今もよく読まれていますので、もしよろしければ御覧くださいませ。
私は既に2回接種しましたが、記事にある「新しいタイプのワクチンであり、効果持続期間や中長期的な安全性は完全には解明されたとは言えない」ということは理解しています。要はリスクとメリットをどう考えるかですよね。

高齢者の場合は、感染すれば結構な確率で亡くなる(80代:20%、70代:5%)なのでメリットが大きい。
一方、若者は(中等症以上になった時にはかなり辛い経験をするが)死亡率自体は極めて低い(30代:0.03%、20代:0.0003%)し、副反応も若い方の方が出やすいので打ちたくない気持ちも分かります。
ただし、今更言うまでもありませんが(無症状や軽症であっても)他人に感染させる可能性はあるので、ワクチンを打たないなら外出自粛や同居家族への配慮をするのは当然の義務だと思う。

<死亡者数/陽性者数(日本)>
・80代以上:20%
・70代:5%
・60代:1%
・50代:0.3%
・40代:0.1%
・30代:0.03%
・20代:0.0003%
・10代:0%

陰謀論的な面からワクチンを打たない人は米国だけでなく日本にもおられますが、その方の場合も他人への感染について考えていただきたいです。高齢者の中には2回目の接種を終えてから既に3カ月以上経過した方が増えており、ブレークスルー感染の危険も高まっていますから。
報告されてない副反応が多く出てるという兄、コロナ死者数は事故死を計上してるなんてことも言い出した兄、おまけにワクチン抽選会はエキストラだったなんて、、、

不信は間違いなくあります。コロナウイルスの存在を信じない人もいます。しかしどれだけ無いと信じても事実は変わりません。ワクチンに疑いを持ったまま、コロナウイルスで亡くなった方がいます。自業自得と言えるでしょう。では、自分を媒介したコロナウイルスによって周囲の人間が被害を受ければなんというつもりなんでしょうか。心配そうな顔をして、「コロナなんてないんだよ」とでもいうつもりなんでしょうか。

命をかけてまで貫かねばならない意地があるとは思えません。
彼らはウイルスそのものに対して楽観的でありつつも、ワクチンに対しては悲観的であります。なぜでしょうか。意地では無いとしたら一体なんなのでしょう。
そんなに不信って拡がってるのかな、一定数はいると思うけど。そしてそういう人は科学的な根拠は何とも思わないので、こういう記事を読まないし、読んでも理解しない。
ワクチン認可の前後にはそもそもmRNAワクチンの記事がよく出ていましたが、本当に必要なのは接種されるタイミングなんだなと思いました。
最後の例えがものすごくわかりやすかった(笑)