アップル、児童虐待の形跡調べる写真スキャン機能の導入を延期
Bloomberg
2021/09/04
(ブルームバーグ): 米アップルは、顧客が保存した写真の中に児童性的虐待の形跡がないかを調べるシステムの導入を延期することを明らかにした。このシステムが別な形態での個人情報の追跡につながる恐れがあるとするプライバシー擁護派からの厳しい批判に応じた格好だ。
アップルは8月上旬、児童保護と違法ポルノ根絶を目指してこの機能を含む複数のツールを発表したが、直後から同社にとって重要なプライバシー対策に抜け道を作ることになるとの懸念の声が上がった。
アップル、性的に露骨な子供の写真を検出し通報-年内に新機能導入
アップルは社外にシステム監督者を置くとして、数週間にわたって懸念の払拭(ふっしょく)を図ったが批判の声は根強く続いた。
同社は3日の声明で、「顧客や擁護団体、研究者などからの意見を基に、当社はこうした極めて重要な児童保護機能をリリースする前に今後数カ月間、さらに時間を費やし情報を集め、改善を加えることを決断した」と説明した。
原題:Apple Delays Feature That Would Scan Photos for Child Abuse (1)(抜粋)
©2021 Bloomberg L.P.
Apple is among the largest companies in the world, with a broad portfolio of hardware and software products targeted at consumers and businesses.
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