みずほ子会社、受託先システム文書を消失 16年の障害で
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銀行というのは、稟議書と契約書以外のドキュメントに対する管理意識が甘くて、システムに関連する文書保管ルールが明文化されていないこともザラにあります。
銀行業は本質的に誰でもできる仕事であり、かつ、決算書に親しい業界とあって、BSに載らないナレッジや経験に対しての資産の認識が薄いのが特徴的な業界でもあります。
一連の事案は、もはや文化が招いたと言っても過言でなく、根本解決のためにはどのような策を講ずべきか、いっそ第三者にでも入って叩き直してもらうほうが良いのではないかと思えます。
注目のコメント
みずほの基幹システムの問題に関連して、システムメンテナンス担当関連会社が重要資料を失い、バックアップも機能せず。ドキュメントがあったら一連の問題は起こらなかったのかといえばわからないが、一連の問題の氷山の一角。
バックアップが機能しなかったという話もとてもよく聞く。大昔に作った機能がいざという時に役に立たない。前提として一度作ったものを定期的なメンテナンスなしに使い続けることができるという幻想がある。物理インフラであれば様々な点検義務が存在する。
もっと極端に、伊勢神宮の式年遷宮のように、壊れる前に作り直すサイクルを前提として体制を組むとか。ストレージ障害でバックアップも機能しなかったというのであれば、故意性は低いと考えられるので、再発防止をという話になると思いますが。
そもそも作っていないのが、後から発覚するというのはどういう状況なんですかね?契約の納品図書として含まれているのであれば、発注側として検収できないはずですし、含まれていないのであれば、要件定義書という形式の図書がない事自体は問題ではありません。
また検収時に図書一式は発注側にも納品されているはずなので、MHIR側が消失したとしても、発注元である日本カストディ銀行側が保管していると思いますが、そのデータも無いということでしょうか?これが事実とするなら、呆れてもはや笑うしかないな。
顧客には執拗に資料や厳格さを要求する反面、内部はこの杜撰さ…というわけで。
勝手な創造に過ぎないが、細分化されたタスクに忙殺されるがあまり、その目的を見失っていることが多いのではないか?
各部門それぞれが、あるいは構成員である従業員それぞれが、その組織目的を目指して、あるべき状態を主体的に考え、行動する状態になっていれば、事が起こったとしてもここまで放置されることは無いと思うのだ。
組織目的から考えるべき時なのではないかと思う。