“校則は時代に合わせて変える” 生徒主体で見直す「ルールメイキング」という新常識
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とてもいい取り組みですね。校則は決められたことを押し付けられるもの、というイメージがありますが、この取り組みのように主体的に考え、様々なステークホルダーと対話をする過程で学ぶことはとても多いのではないでしょうか。
ちなみに私が通っていた学校には校則がなく、代わりに自主規制というものがありました。最終的な判断は個々人ですが、高校の時はルーズソックスが流行っていて、その着用の是非についてみんなでディスカッションしたり、先生の意見を聞いたりなどよくしていました。
一方的にダメ、と言われると反発したくなりますが、その理由などを聞いたり、話し合ったりすると「なるほど、そういう観点もあるのか」と視点の発見になっていたと思います。
注目のコメント
「日本財団 18歳意識調査 第20回調査 2019 国や社会に対する意識」調査では、「自分の国に解決したい社会課題がある」「自分で国や社会を変えられると思う」「自分は責任がある社会の一員だと思う」など6つの項目について、いずれの項目でも調査対象9カ国のなかで最下位となっています。
従来型の学校教育は、「モノを生産し産業を発展させることで国力を上げる」という大前提のもと、「一律の正解を早く出せる同質な人間」を育ててきたといえます。
効率を求める場合、疑問を持ったり、「自分たちでできる」という発想が生まれたりしない方が良かったわけです。
このような考えは、今でも教育現場に根強く存在しているように見受けられます。
しかし、従来型教育の「前提」は、今ではすっかり変わっています。
変化の速度も幅もこれまでになく大きいこの時代には、全ての人が共有できる明確なゴールは存在しません。
疑問を持ち、自分たちで答えを創っていく力が必要になってゆきます。
そのことをまず、教育者が認識してゆくことが大切であると考えます。すごくいい学びの場ですね。校則自体を変える、変えないということよりも、仲間を集め議論し、先生、保護者、警察などのステイクホルダーと話し合い、合意形成するというプロジェクト。生徒同士の話し合いだけで終わらないところが、キモだと思います。
「プロジェクトメンバーの生徒たちは、他の生徒や先生、外部の人間など、多くの人と出会い、試行錯誤や議論を重ねます。」
他の課題解決や仕事でも使える経験だと思います。変化が激しい時代にもかかわらず、校則が何十年も同じ状態だというのは、あるかもしれませんね。
自分たちで作り出す校則のあり方は、新しいルール作りにより、自分で責任を持つようになりますし、どこか校則がどうだから、こうせざるを得ないと受け身の発信にならないようになります。環境の変化に応じたルールを主体的な言葉で作り出す経験は、社会に出ても主体的な自分の言葉で物事を話すことができると思いますので、良い取り組みですね。