[ロンドン 1日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した8月の英国の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は60.3で、速報値(60.1)を上回ったものの7月の60.4から低下し、6カ月ぶりの低水準となった。サプライチェーン(供給連鎖)問題が製造部門の回復を圧迫した。

PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。

新規受注は堅調だったものの、生産指数が2月以来の低水準となった。サプライチェーンの中間に位置する傾向がある中間財の生産業者で特に減速が顕著だった。

調査への回答者は、原料不足、船舶輸送の遅れ、港の渋滞、ブレグジット、物流業界の人手不足がサプライヤーの遅れを引き起こしたと指摘。いずれもコスト上昇につながっている。

一方、製造業者は依然として楽観的な姿勢を崩しておらず、将来生産指数は3カ月ぶりの高水準となった。