EU、成人7割が接種完了 目標達成「偉大な成果」
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EUといっても広く、実際には加盟国間で接種率には相当な差があります。ざっくりとした傾向としては西高東低。大陸欧州で接種率をガンガン伸ばしているのがポルトガル(一回目85%)・スペインで、他方でルーマニア・ブルガリア(16%)など東欧圏には接種率が非常に低い国があります。
医療体制など理由は色々あると思うのですが、意外なところで現在ドイツが相当な足踏みに直面しています。特に旧東ドイツの州の接種率が低いのですが、この理由として経済状況と併せて社会主義時代の影響が指摘されています。
旧東ドイツはワクチンに関して数字の上では優等生でしたが、現実には接種拒否は反体制的と見なされる空気の中で様々なワクチンの強制接種が行われた歴史があるため、その反動で現在はワクチンに関しては個人の選択をより重要視する傾向があるという説明です。
スペインでは独裁政権時代の負の記憶が今日の高いワクチン受容率に繋がっていると言われるのとも実に対照的で、歴史の延長に現在があるということを改めて再確認させられる事例です。この記事だけですと、2回 接種を完了した なのか分かりませんね。
⬇️のデータだと、スペイン以外はまだ2回接種率は7割に達してないように見受けられますが…
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/world_progress/
1回接種だけなら、日本とて56%、65歳以上で言えば90%です。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html達成したことは凄いと思いますが、
新規陽性者数が今後どうなるのか。
重症者数や死者数はどうなのか。
少なくとも現時点では
集団免疫仮説は正しく無さそうだ、
と言うことは証明されていますので、
達成したから終わりと言うことにならず、
安心して行動拡大した人達が
新たなクラスターとなる可能性が高いです。