[30日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長は、証券会社が顧客の注文をマーケットメーカーに回送してリベートを受け取る仕組みである「ペイメント・フォー・オーダーフロー(PFOF)」の完全禁止を「検討中」だと明らかにした。米金融専門誌・バロンズが30日報じた。

報道によると、SECの担当者はPFOFに関する調査を行っており、数カ月内に提言をまとめる可能性がある。

ゲンスラー委員長は、PFOFについて利益相反の観点から複数の問題点を指摘していた経緯がある。

SECは、ロイターのコメントの求めに応じていない。

ネット証券のロビンフッド・マーケッツの株価は30日の取引で約7%安となって引けた。同社の第1・四半期売上高の4分の3以上はPFOFによるマーケットメーカー(値付け業者)からの収入が占めた。

ロビンフッドの広報担当はロイターの取材にメールで回答し、同社は顧客を守り、人々を排除する障壁を設けないよう努める考えだとの最高財務責任者(CFO)の過去の発言を引用した。