下村氏が総裁選出馬を見送り 首相、コロナ優先を要請
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菅首相(総裁)が下村氏に対して、政調会長職の辞任か、続投してコロナ対応の経済対策取りまとめにあたるかの2択を迫り、下村氏は後者を選んだということだ。
政調会長のような党執行部の人が、現職の総裁を差し置いて総裁選出馬の動きを見せるのは、過去事例で言っても2012年総裁選で谷垣総裁の後に出ようとした石原伸晃幹事長(当時)など限られている。石原伸晃氏は幹事長つまり執行部の一員として総裁を支えるべき立場でありながら、谷垣総裁に弓を引いたとして麻生氏に「平成の明智光秀」などと言われる状況だった(谷垣氏は結局出馬を断念し、石原氏は低迷した)。
今回はそもそも下村氏が立候補に必要な20人の推薦人を集めきれないという状況もあったわけだが、結果として矛を収めて傷を負わない選択をせざるを得なかったということだろう。
注目のコメント
推薦人を20人集められるかどうか見通しが怪しい状況で、首相が花を持たせる形で手を打った、というところじゃなかろうかと。
ちなみに、高市氏に関しては、(特に若手の)反菅票が岸田氏に集まらないよう、票を割るために出馬している向きも考えられます。誰の意向でしょうね。首相が再選をめざす党総裁選に、政調会長が出ようとしてその首相にたしなめられるというのは、なかなか尋常ではありません。総裁選政局うんぬんよりも、そのガバナンスのありようがこれまでの政治の常識を超えていると思います。衆院選公約づくりは大丈夫なのでしょうか。下村氏自身も選挙区の足場では盤石とはいえず、野党共闘が成立すると苦戦する可能性がある選挙区でもあります。