2021/9/1

【岡田光信】「未来」が過去の意味を決める

NewsPicks記者
2021年3月、世界で初めて宇宙に漂う人工的なゴミ(デブリ)の除去技術を実証する衛星が打ち上がった。8月には世界初の模擬デブリ捕獲に成功した。手掛けたのは日本の宇宙ベンチャー、アストロスケールだ。

この問題は世界的に課題とされながらも、30年以上解決されてこなかった。そこに一石を投じたアストロスケールの岡田光信CEOは、創業まで宇宙に全く関わってこなかった「素人」だった。

なぜ、岡田氏はゼロベースから世界のトップランナーになることができたのか。半生とともに成功への「方程式」を紐解く。

未来が過去を決める

中年の危機に悩んでいた私は、スペースデブリという誰も解いたことがない問題に出会い、「危機を脱する糸口を見つけた」と感じました。