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個人的には、良い調査結果とは思えません。
同アンケートでは「SDGsについて知っていますか」という質問に対し、「言葉も意味も知っている」と答えた人が48.5%、言葉だけ知っているが27%、知らないが24.5%となっています。
つまり、「志望度が上がる」と回答した人の中には、「SDGsの意味を知らないが志望度が上がる」人たちが結構な数混じっているということ。
SDGsウォッシュが散見される今、「意味は知らんけど、なんとなく良いことっぽいから、就職のときもSDGsやってる会社を志望しよう」という考え無しの学生が増えることが、良いこととは思えません。
先日NewsPicksで特集されていた「パーパス」に関連するニュース。https://newspicks.com/news/6128699/body

SDGsの達成に取り組む企業は最早珍しくはないですが、SDGs推進を付け焼き刃的なものとして扱う企業ではなく、事業構造の転換をはじめとした改革の中心に置いたり、事業そのものが社会的課題解決に資するような企業の人気が高まっているように感じます。
SDGsやESGの推進を、消費者や投資家へのアピールで行う企業も多いと思いますが、優秀な人材を採用するにおいても必要であることは、見落としがちな意識すべき点だと思います。

私が関わってきた環境分野で働く人々の中には、明確に社会貢献意識をもつ人材がもちろん多いですが、以前は工学や化学的知識を所持している方などで特段これまで環境に関わっていなかった方が異動などで携わるようになり、後から知識を習得するということも多かったように感じます。

ところが近年は、物理学、化学、生物学、社会科学などの一端としてでなく、環境を中心において総合的な学問として研究する学部も大学に多く設置されてきました。これは地球環境問題への意識の高まりを投影しているようにも感じます。そしてそれをぜひ仕事にしたいという方も増えてきた印象があります。
どんな良い企業も、人がいなければ成り立たない中、若いZ世代は、企業のSDGsへの取り組みを見た上で、企業選びをするとのこと。
企業のSDGsへの取り組みは、こういった採用トレンド含めて、外圧的な影響からもどんどん加速していきそうですね。

今は全企業のSDGsへの取り組みが一覧で比較してみられるわけではないことを考えると、企業のSDGsへの取り組みをうまく外に伝えていくというPR力も、今後とても重要になりそうだと感じました。
こちらの記事にもう少し数字が詳しく載ってました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000747.000013485.html

大学でSDGsについて講義やワークショップを行う機会がここ2年くらいでグッと増えましたが、3年以上前と比べると学生側のSDGsに対する理解や知識量が段違いで多いと思います。記事内でも学生について「「言葉も意味も知っている」の回答が78.4%でした。」とありますが、体感としても納得の数字です。
特に最近ではサプライチェーン上で関わる人や地域、廃棄方法など様々な観点から企業分析する学生も数は多くないものの、徐々に増えてきている印象があります。
ちょっと観点は逸れますが、企業ウェブサイトにSDGsのロゴがあるから、だけではなく、企業の取り組みやSDGs貢献を謳う背景をよりよく理解する若者がもっと増えていくのだろうと思いますし、個人的にもそうであって欲しいと思います。
新卒採用に予算を割けるある程度の規模がある企業は、何かしらのSDGsを掲げていると思います。
 
一方で、社内の浸透度、一人ひとりの社員への意識まで及んでいるかというと、日本人の性質的にも難しいところの方が多いのではと思います。
 
つまり、なにが言いたいかというと、客寄せパンダを見抜けないのであれば、気にしてもしなくても大差ないのでは?ということです。
社会に役に立つことがしたいんです。これは本当によく学生さんから言われますね。大学時代にボランティアしてきた人からは特に。SDGsがバズワードでもあり、環境ですとか途上国支援ですとかものすごく人気です!もちろん大事なことなので推進していくべきですが、誰がお金を稼ぐのかな?というくらいお金に関心のある人が減ってますね。
さまざまな課題に対して課題を感じてない企業にはいきたくない、続けられないという若者は多いですよね。

男尊女卑、環境問題へ無干渉は、思った以上にあり、それに気づけないリーダーたちに対しての嫌悪感はよく聞きます。

就職志望度が上がるからという理由ではなく、ぜひ背景を知って企業には取り組んでほしいです。
「仕事のやりがい」というのは、誰かの役に立っていると実感できることだと私は考えています。

自分の仕事は誰の役にも立っていないと言う人がいますが、巡り巡って必ず誰かの役に立っています。

私たちがコーヒーを飲むことができるのは、地球の裏側のコーヒー農園で働く人がいてくれるからです。
コーヒー農園で働いている人たちは、私たちの役に立っていることを気づかないかもしれませんが…。

そのように考えれば、SDGsに取り組む企業は社会全体の役に立つ行動をしています。
そういう会社で働いていれば、自ずと「やりがい」を感じることができるのではないでしょうか?

もちろん、SDGsに取り組んでいる会社は将来性があり、就職先として安心だという気持ちがあるのかもしれませんが…。
新卒採用に関わっていると、
「ビジョンやパーパスが明確か」
「SDGs関連において企業内で目標を掲げているか」
「社会貢献につながる事業か」
などの質問がここ数年で圧倒的に増えていて、そういう企業(だけ)を志望するようにと大学で指導されているのかと思うほどです。

もちろん非常に大事なことですが、極端な言い方をすると、この関心度の高さに便乗して学生さんからの人気を獲得するためだけにキレイごとを並べる企業に本当に入りたいのかは、慎重に判断した方が良いと思っています。実態が伴っている企業は是非志望すると良いと思います。
消費者がモノやサービスを購入するときの選別基準としてSDGsの視点を持つことに加えて、自分が働く企業を選ぶ学生がこのような視点を持つことによって結果的に企業側に変革を迫る(場合によっては淘汰を促す)のはとても良いことだと思っています。

一方、多くの学生を見ていると、SDGsやサステナビリティに対する意識の高い層と無関心層と二極化している印象を受けます。

さらに、どちらでもないけど、本気でもないのに安易にトレンドに乗っかっているだけの社会の風潮に対して嫌悪感を抱きつつ、真のサステナビリティとはどうあるべきなのかと冷静に自問自答している人たちもいます。

これはこれで健全な批判的精神、問題意識で素晴らしい視点だと思います。