なぜ新型コロナ第5波の死亡者数はこんなに少ないのか
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僕も出来るだけフラットな目でデータを見ようとはしています。あるていど共通の認識もありますが少し見解が違います。それは主に死者数が減った理由です。僕はワクチンの理由がもう少し大きく(理由1)、もう1つはデルタ株によって感染者の高齢者比率が低下したこと(理由2)です。
▼1:年齢によって極端に死亡率が違う。
まず著者が根拠にしているのはイギリスのデータですが、50才以上と50才未満に分かれていて、50才以上は死亡率が約2/7(3.5倍)になっている。これはこれで参考になるデータがないので仕方がない面もあるのだが、ワクチン前の年齢別の死者数を考えると10才違うと3倍くらい違う。50代が10人だとすると60代は30人、70代は90人、80代は270人といった感じで極端に違う。
なので50才以上でワクチンの死亡が2/7になるとしたら70才以上ならもっとハッキリした抑制効果が見られるものと思う。その上で4波以前の波では死者のほとんど(たしか8割以上)が70才以上だったことを考えると、5波で70才以上のワクチン接種が先にされたことで大きく死亡者が減ったと思う。
▼2:おそらくデルタ株により感染者に占める高齢者比率減少。
新規感染者に占める高齢者の比率が以前の波より減っています。それは感染力が強いとされるデルタ株によってより広い層に感染したからだと思います。おそらくワクチン接種によって予防できた部分(高齢者に加え医療従事者へのワクチン接種が優先されたことにより高齢者施設でのクラスターが大幅に低下しています)
※(あとついでに言うと)著者がこの記事を書いてからの数日のことですが死者数がグッと伸びています。8/25以降は44, 60, 54, 45人です。死亡のタイムラグは著者は約2週間と言っていてそれ自体は僕も同意するのですがこれも年齢で傾向が異なります。80才以上は感染して重症化して死ぬまでが早い。60代・70代はそれに比べれば重症が長引いた後に死ぬ。なので以前よりタイムラグは少し遅れるのかな・・と僕は見ています(80才以上の比率が下がっていると思うので)ワクチン否定でもなく、ワクチン推奨でもなく、フラットな目でデータを見るとこういう分析になると思います。
特に最後がポイント。
・今後の日本にこうしたデータを活かす
その上で
・社会全体がどこまで許容するか> ただし、英国の事例は「ワクチンの効果は死亡者を1/2〜1/3に減らす」というもの、日本の現状をみる限り、死亡者は以前の波に比して1/10になっている。
この点についてはHasegawaさんのコメントの通りので50才前後で分けているためでこれと同じ現象だと思います。
https://twitter.com/h_okumura/status/1428222568738131971?s=21
さらにイギリスの人口ピラミッドの形も。
https://ecitizen.jp/Population/CountryPyramid/UK
きちんと計算していないですが、ほとんどワクチンで説明出来るのでは?