シンガポール、人口の8割がワクチン接種完了
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記事が引用している首相発言の通り、シンガポールは新型コロナを風土病化させ(Endemic)、共生する段階に進もうとしています。シンガポール保健省(Ministry of Health)のトップページを見ると、最上部に大きく「Singapore is in Preparatory Stage of Transition to Endemic COVID-19」と書いており、ここからも政府の明確な姿勢、メッセージを感じることができます。
https://www.moh.gov.sg/
注目のコメント
シンガポールは、550万人程度が住んでいる島ですが、通常、その内200万人程度は外国人です。つまり、人口の4割ほどの外国人がいないと経済が回らない国です。外国人が出入りするようにならないと、経済活動を通常に戻すことはできません。
シンガポール政府は、今月から、成人の外国人については、ワクチン接種済みの者に限って入国申請を受け付けるようになりました。
なお、隣国のマレーシアは、ワクチン2回接種済みの国民が6割を越えましたが、感染者と死者の増加は止まっていません。
シンガポールの経済活動を支えてきた外国人労働者の国、特にバングラデシュなどは、ワクチン2回接種率はまだ2％です。
シンガポールの社会と経済を旧来のあり方に戻すなら、まだ時間がかかりそうです。それとも、別のあり方を考えなければならないでしょう。7割の壁を越えて接種率が伸び続ける国として欧州ではスペインやポルトガルがあります。
https://ourworldindata.org/explorers/coronavirus-data-explorer?time=2020-08-01..latest&facet=none&Metric=People+vaccinated&Interval=Cumulative&Relative+to+Population=true&country=GBR~DEU~ESP~PRT~SGP~FRA
https://www.dw.com/en/spain-sees-high-covid-19-vaccination-rate/av-58853289
とりわけこれらの国は若者達がお爺ちゃんっ子お婆ちゃんっ子だからという解説もされます。独裁政権下でワクチンの集団接種が行われなかった事が原因でポリオで多数の犠牲者を出してしまった歴史がトラウマとして影響しているという説明もされます。
ただこれらを別にしても、元々これらの国ではコロナ以前から集団接種率が高く、平時のワクチンの啓蒙活動が結局は決め手なのかもしれません。
「ワクチン接種の完了者のみを対象にレストランでの飲食を解禁した。ワクチンを接種しないと行動の自由がより制限されることが、未接種者を減らす一因になっている」
フランスもこれで落ち込んでいたワクチン接種数が急回復しましたが、日本は参考に出来ないんじゃないのかなぁ。
接種証明なしに飲食店で飲み食いしたら罰金、新幹線乗ったら罰金、悪質な繰り返しは逮捕と、実際に行われているのは法的な強制力を持った行動制限で、いわゆるロックダウンと方法論としてはそう変わらないです。
ワクチン未接種者限定のロックダウンですね、実質。ロックダウンの議論を避けているうちは難しいと思います、私は以前住んでたんだけど、シンガポールはもともとデング熱の感染防止にすごく取り組んでいて、近所に感染者が出ると保健所みたいなところが調査にすぐ飛んでくる。家の排水溝とか水周りや屋根の上まで調べられるし、市民も協力に慣れている。死者も毎年出る結構な病気ですから。もちろん、発生したアパートの名前とかも即発表されるけど。
こう言った感染症への経験と恐怖が活かされてると思う。
デング熱は期待したワクチンにも問題があって普及せず。だからコロナに関しては積極的に政府も接種推進だと思います。
