日本の研究力、低落の一途 注目論文数10位に
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論文の被参照数と出版時の年齢を調査すると30代が高く、その後減少していきます。ということは、研究力強化のため必要なのは一にも二にも若手の安定した研究環境、研究資金だと思います。研究力強化といってキャッチーな予算を建てるよりも、地道に大学運営交付金や科研費(基盤研究費)を増額していくしかないのではないでしょうか。ホームラン級の研究の裏には「大きな空振り」もあるので、思い切ってスイングできる環境がないと、バントで塁に出るだけのような研究が増えてしまいます。
注目のコメント
1994年に東大の教員になり、2004年の法人化を経験しましたので、この記事にあるとおり、法人化とそれに伴う予算システムの改変が愚策だったと思います。
各大学に割り振る予算を毎年1%ずつ減らし、それで浮いたお金を「競争的資金」として公募して別途配分する仕組みを作ったのですが、結局それに応募するための書類作りに毎年多くの労力を割かなければいけなくなりました。しかもこの予算は時限つきなので、持続性がなく、かつプロジェクトのために教員を採用しても任期つきの人しかとれず、若い研究者が落ち着いて研究ができる環境を作れません。
このシステムが結果として大学教員のペーパーワークを異常に増大させ、雇用を不安定にし、研究力の低下を招いたことは、私の所属する組織を見ていて、自明です。これは日本の研究者の実力の低下というより、文科省の失策と呼ぶべきものだと考えます。注目って結局 citation countですよねぇ まあまあメジャーな論文ジャーナルのエディタ (= 査読者を決めるヒトを決めるヒト)としての印象ですが、ニホンの研究者の方々は、他のニホンの研究者の方々のペーパーをあまりciteなさいませんねぇ 数がないから、というせいもあるのでしょうけど、同胞に対する、謙虚さの裏返しとしての品質評価の必要以上な高さ (=身内にはキビシイ) があるような気がしていますよ
一方でスゴイですよ、中国の方々の同胞 citation は 直ぐにわかります、中国のセンセイと共著ペーパー書けば まあこういうのは根本的解決ではない戦術ですが、そこまでやってらっしゃるという事ですねぇ、国内巨額研究費投入、圧倒的数の米欧大留学生、米欧教授招聘・共同研究サポート (コレは最近かなり難しくなってきています)に加えて
ちなみに最近中国政府は、国内大学に自国(英文)ジャーナルへの投稿を推奨し始めたらしいです 当然それらのジャーナルもインデックスされるでしょうから、ますますこの "citation campaign" は激しくなるでしょうねぇ そうなると、ある時点で米欧がルールチェンジをしてくるだろう、と思っていますよ それでもニホンの先が明るくないのは変わらないと思いますが。。。
あ、記事読んでません (ログイン忘れちゃった)