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葛藤の果てに「地球市民」として生きたイサム・ノグチ

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    在ブラジル建築プロデューサー/隈研吾建築都市設計事務所ブラジル担当室長

    記事の中には広島原爆慰霊碑の話が出てきますが、イサム・ノグチはケネディ大統領墓所のデザインをした際も、アメリカの英雄の墓地はアメリカ人の手で作るべきだと広島での出来事と同様に彼の案は却下され幻となった経緯もあります。

    20世期の日米を代表するこの二つのプロジェクトが目前で手の中からすり抜けていったことも大きいですが、生涯「アメリカ人から見て自分が根源的には日本人であるように、日本人から見て自分が根源的にはアメリカ人である」ということに苦悩し続けたことは間違いないでしょう。

    イサムが生きた時代と比べて、昨今は国籍の違う両親を持つ子供、親の都合で海外に暮らす子供の数は当たり前のように増えました。彼のように類い稀なる才能と尋常ではない努力によって、自らのアイデンティティを確立できる人は相当稀有な存在であって、多くの子供たちは寛容な社会、仲間や相談に乗ってくれる大人の存在が必要です。

    1990年の入管法改定後、多くの日系ブラジルの方々が出稼ぎのために日本へ来られるようになり、現在日本には約21万人の方々が住んでいます。彼らの子供たちは出稼ぎ子弟と言われ、そのまま日本へ在住しているケースもあれば、親の帰国に伴いブラジルへ帰国するケースもありますが、大半の子供達がこう言います。

    「日本ではガイジンと言われ、ブラジルではジャポネース(日本人)と言われ、一体自分がどこの人間なのか分からない。」

    それは決してブラジル人だけの話ではなく、300万人近くいると言われる在留外国人のうちどれだけの子供達が同じような悩みを抱えているでしょうか。

    そのような子供たちの教育に関して、日本の公立学校での受入れ、そこでの教育内容、不登校不就学、進路保障など様々な問題があると思いますが、日本政府は日本にある外国人学校に対して公的支援をほとんど行っていません。

    外国人の子供たちのことを放ったらかしでいいはずがありませんし、彼らはいずれ日本の国益になってくれるような大人に育ってくれる可能性が高いわけです。多くの価値観やバックグランドを持つ人々が国内にいるにもかかわらず、それを生かそうともせず、伸ばそうともせず、平準化することに重きを置いていること自体、本当に勿体ないとしか思えません。カナダやオーストラリアなど移民を早くから受け入れてきた国の教育政策にもっと学ぶべきだと心底思います。


注目のコメント

  • 建築的デザインユニット 3--lab

    ノグチがアリゾナ州の日系人収容所に自ら進んで入り、同胞の窮状を訴える活動をしていたことは知りませんでした。

    西欧文化に卑下する日本人に対してのアドバイス

    「モダンであるためには、私たちの真似をするのではなく、日本人らしく振る舞い、自分たちのルーツに力とインスピレーションを求めることです」。

    このことと、立石彫刻には関係があると思いました。

    立石(磐座思想)は、石への崇拝であり、江戸中期以降、庭園から立石が消えたとは昭和の作庭家・重森三礼氏の言葉から。思想が消えたのだと思います。

    芸術がempathy(超共感)を獲得するためには、表現がどのような人種でも普遍的に持つ集合知に至る必要があると思います。そして、その手がかりとして具体的に、ノグチが石の彫刻にたどり着いたところに先見の明があり、現在に響くメッセージなのだと思います。


  • LINEヤフー株式会社 マネージャー

    アイデンティティの苦しみはあったでしょうね。でもそれが作品に唯一無二の影響を与えたのだと思います。モエレ沼公園のようにダイナミックなものからミニマルな「akari」まで、作品は一目でイサム・ノグチとわかります。
    香川県に残っているアトリエにも訪れたことがありますが、小宇宙のような空間でした。


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