中国ＡＩ最大手センスタイム、香港ＩＰＯを申請－ソフバンクＧが出資

（ブルームバーグ）： ソフトバンクグループが出資する中国の人工知能（ＡＩ）最大手、商湯科技（センスタイム・グループ）は、香港市場に新規株式公開（ＩＰＯ）計画を申請した。

同社が27日に香港証券取引所に提出した文書によれば、中国国際金融（ＣＩＣＣ）と海通証券、ＨＳＢＣホールディングスがＩＰＯの共同スポンサーを務める。事情に詳しい関係者がこれまでに述べたところによると、ＩＰＯの規模は同社がどれだけの評価額を目指すかに左右されるが、少なくとも20億ドル（約2200億円）に上る可能性がある。

2019年にトランプ前米政権のブラックリストに掲載された同社は、今回のＩＰＯで米国の銀行を起用しなかった。商務省の「エンティティーリスト」入りで、半導体など重要な部品の供給で米企業との取引が禁止されている。

今回の文書で、センスタイムは2020年の売上高が前年比14％増の34億5000万元（約590億円）、営業損失が18億1000万元に拡大したことも明らかにした。

 

原題：China’s Biggest AI Firm SenseTime Group Files for Hong Kong IPO（抜粋）

©2021 Bloomberg L.P.

コメント

注目のコメント

• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2021年08月28日

  記事に20億ドルの調達を目指すというのは出ているが、どれくらいのバリュエーションで狙っているのだろう？
  記事によると売上は約600億円、営業損失は約300億円。売上規模は一定あるが、成長率はYoY+14％と低めな印象。
  ①は2019年のラウンドの記事だが、その時点では75億ドル。ソフトバンクGは、2018年9月に中国VCから出資を始めている（②）。ほかにホンダやVisteonといった自動車・部品メーカーとも提携している（③）。
  
  あと、ハイテク企業ではあるが、科創板（STAR Market）ではなく香港上場。
  より本土上場したり、STAR Marketを盛り上げたいのが現状だと思うが、同じく画像認識AI系のMegviiもSTAR Market→香港に変えていて④をみると申請プロセスがAntの申請取り消し後に慎重になり遅れている模様。一方で、現状の香港の状況を考えると、そういった本土の影響を早々により受けていくようになっていくのではないかとも思うが…
  
  ①https://newspicks.com/news/4204861
  ②https://newspicks.com/news/3409408
  ③https://newspicks.com/news/3910447
  ④https://reut.rs/2USTxgO
• 町田 紘一

  INCUDATA代表取締役社長兼CEO

  ・2021年08月28日

  「ソフトバンクグループが出資する中国の人工知能（ＡＩ）最大手、商湯科技（センスタイム・グループ）は、香港市場に新規株式公開（ＩＰＯ）計画を申請した。」
• 小椋 則樹

  ユニアデックス株式会社 未来サービス研究所　主席研究員

  ・2021年08月28日

  センスタイム、まだIPOしてなかったんですね。
  あの画像認識を見たときは、可能性が広がるなーって思っていました。