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【週末に読む】「ワクチン格差」を知っていますか?

NewsPicks編集部
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  • 総合医, 臨床教授, 国際公衆衛生師, 麻酔科標榜医, 総合内科専門医, 学校医, 産業医, アメリカ健康教育師 副院長,臨床教授

    アメリカで公衆衛生を学ぶと必ず習います。Health equityの問題です。日本だけで教育を受けていると深い理解が難しいような気がします。留学を勧めるわけではないですが、自分が一体何なのかどう言ったものかよく知ることができ人生が豊かになると思います。SDGにも通じることと思います。特に国際公衆衛生師(Certified in Public Health CPH)には人種差を埋めることが重要です。

    Health equity と Health equalityの違いを説明できる日本人がどれだけでいるでしょうか?日本という小さな離島で人生を過ごすと全く理解できず一生を終えるでしょう。

    Health equity(公正)とは社会のすべてのメンバーが、可能な限り健康になるための公正で公正な機会を享受することです。Health equality(平等)とは、各個人または人々のグループに同じリソースまたは機会が与えられることを意味します。今回のコロナワクチンの問題では、Health equity(公正)が重要です。各人が異なる状況にあることを認識し、平等な結果(人種差に関係なくワクチンを届ける)に到達するために必要な正確なリソースと機会を割り当てます。

    アメリカでは黒人とヒスパニック系アメリカ人のワクチン接種率が低くデルタ株がこの州が大打撃を受けています。これは文字面だけの問題ではなく様々な問題の絡みで如何に対応するかを沢山の公衆衛生の授業で学びます。

    今回はアメリカのジャーナリストの見解を踏まえたニュースを選択しました↓
    https://www.bloomberg.com/graphics/covid-vaccine-tracker-global-distribution/us-vaccine-demographics.html


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    大陸ごとに見ると、ワクチン2回接種が完了した人の割合は、以下のようになります。
    ヨーロッパ: 47%
    北アメリカ: 42%
    南アメリカ: 29%
    アジア  : 26%
    オセアニア: 19%
    アフリカ : 2.6%
    https://covidvax.live/continent/europe
     20世紀後半は、ユニセフとWHOがアジア、アフリカを含む世界各地で安価なワクチン接種を推進し、画期的な成果を挙げました。世界の人口の大幅な増加に貢献したといえます。
     1990年代に入ると、ワクチン接種の普及は、それまでのように順調には増加しなくなりました。最貧国や紛争国で、ワクチン接種が普及しなくなりました。
     新型コロナウィルス以前から、ワクチン普及の格差は問題になっていました。ユニセフやWHOの機能に疑問が呈されるようになり、21世紀になると、米英など先進国とビル・ゲイツ財団などがワクチンのための世界連合(GAVI)を組んで、独自にワクチン普及を進めるようになりました。
     2020年に新型コロナウィルスに対処するためにつくられたCOVAXは、このようなWHOとGAVIが両立していた状態で、ワクチンの配分を決めていくことになりました。つまり、WHOが一元的に配分を決める、といった仕組みではありません。接種率が低い国から順に供給されるというような、明確な基準による分配でもありません。
     COVAXは、米国が半分、あとは独、日、英などが拠出して、60億ドルの予算があります。これで、ワクチンを買いつけて、ワクチンを入手できないでいる国に提供する、というのが基本的な仕組みです。
     しかし、ワクチンの買いつけが進んでいません。先進国を含め、売るほどワクチンが余っているという国がほとんどありません。とりあえず、COVAXの10億ドル程度は、中国政府からワクチンを購入するのに使われました。COVAXで実際にすでに途上国に届いたワクチンは、2億ドル分程度です。
    https://www.gavi.org/covax-vaccine-roll-out


  • NewsPicks 記者

    コロナをめぐる「不平等」は昨日今日の話ではありません。
    当初よく指摘されたのは所得による格差でした。ホワイトカラーがリモートワーク、Web会議に移行して家の中で身を守れるのに、現場労働者はそうもいかずリスクに晒され続けるという状況が起きました。現場労働者は移民や人種マイノリティだったりするケースも多く、不満が鬱積した結果、例えば去年アメリカではブラックライブスマター(BLM)運動の一部過激化に拍車をかけた側面があります。

    2021年、先進国ではワクチンという「武器」が手に入ったため、現場の人たちのリスクも一定程度、緩和されました。
    しかし、今度は国どうしの「ワクチン格差」という新たな問題が浮上しています。先進国ではアメリカやイギリスを始め、接種完了者の割合が5割を超すところが出てきている一方で、低所得国はなんと0.2%。限りなく「0」に等しく、こうした国に住む人達がいつまでもリスクに晒され続けています。

    人道上も、感染の抑制という意味でもこれは大問題なのですが、一体なぜこうなってしまったのか。そして打開の鍵はあるのか。専門家の解説も踏まえ、コンパクトにお届けします。


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