『世界一わかりやすいDX入門』著者が解説、DX実践は5つのステップを意識せよ
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まずは「守りのDX」というところに、日本におけるDXの問題点が潜んでいる。本記事で書いてある「守りのDX」の領域は本来、「業務のIT化」の範疇である程度進めておくべきことだったが、それが圧倒的に進んでいなかったということでもある。政府もDXとして打ち出す内容は「攻め」よりも圧倒的に「守り」に傾いており、デジタルを利用した成長モデルの転換という方向に国民全体の議論を持っていけてない気がしてならない。(FAXの廃止とかを今更言ってるのは最たる例かと。)
つまり、「攻め」まできちんと実行できないとそれはただの「なんちゃってDX」ではないのかと考えており、そこに早く気付かないと日本は本当にヤバいのかなと危惧している。DXは戦略であって戦術じゃない、と何回言えば…w
「攻めと守り」とか「守りから」と言ってますが、
事業を取り巻く環境、関係する人、機能を一度見える化して全体の関係性を整理する。
その上で、売上、請求といった基幹など、指標になる部分をデジタライズ(著者が守りのDXと言ってる部分)し、マーケティング、ターゲティングで活用できる基盤を作る。
そこから、マーケティングやセールス、あるいは発注手配といった領域と連動させる。そうすると、事業を取り巻く環境とどういう結合をするシステムなのか、がイメージされているのでマーケティングやセールスにデジタライズを広める際にも、スムーズに進められるわけです。
システム化する、というのはあくまでもデジタライズの世界で、それがなぜ必要なのか自分たちの事業と関係性を洗い出しつつ優先順位を決め、それに沿って事業戦略を立てるのがDXと呼ばれるものだと思っています。”IT”と”デジタル”と”DX”は似たような言葉と思われがちですが、似て非なるものです。ここをまず理解しておかないと、伝える側もミスリードしますし、聞く側も解釈を間違えます。
”IT”には”攻めのIT”と”守りのIT”が存在します。これは経産省も発信していて、日本においては否定する必要のない定義です。
次に”デジタル”は”攻めのIT”と捉えられることが多いです。なので「デジタル化の取り組み」というのは、攻めていることになります。例え「なんちゃってデジタル」に過ぎないとしてもです。
そして”DX”ですが、我々は「デジタルテクノロジーを使って抜本的に変革すること」と定義しています。つまり変革しないとDXとは呼ばないわけで、「ちょっとDXやってます」的な言い回しは相応しくないと思います。