中国「CATL」が挑むナトリウムイオン電池の課題
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期待できますね。
しかし以前はリチウムイオン電池の次はリチウムイオン電池と言われていた。常識は覆るということですね。
”主原料のナトリウムの資源量が世界的に潤沢で、(リチウム資源と違って)地域的な分布にも偏りがないことである。”
注目のコメント
ナトリウムイオン電池(NIB、本来はSodiumなのでSIB)は課題だらけですから、アドバルーンでしか無いと思ってます。実は昔から地場の中国メーカーはNIBを製造していました。
ここからは推測ですが、CATLは政府の補助金が切れて潰れたメーカーを吸収して、そのナトリウムイオン電池を商品に仕立て上げたという認識でおります。実際、NIB単独での車載や実装は考えていないようで、LiBとハイブリッド電池にして車載にする構想を発表してます。
また一般的にナトリウムはイオン半径がリチウムよりも大きいので、イオンの移動に苦労します。ただし遠い将来は生体エネルギーの蓄積に用いられているカリウムやカルシウムイオンは、蓄電デバイスになるのではないかと思います。
そしてCATLはLFPに注力してると思うので、LFPと同等の性能と品質が確保出来るかをベンチマークしている段階のはず。まだLFPには及ばないので暫くはNMCとLFPが主流で、LFPを他の遷移金属元素に置き換えた改良型リン酸鉄系バッテリーに注目すべきですね。①の日経記事も併せてみると、2023年実用化の計画(先日7月発売という記事があったのはなんだったのだろう?②)。
160Wh/kgと重力エネルギー密度は低め。なのでEVに載せると重くなる。一方でコストが安かったり充電が早いメリットがある。
重いと電費が悪くなる。カーボンニュートラの流れの中で、発電がゼロCO2にならないと、排出的にはマイナス。あとは製造時の排出量はどれくらいだろう。
①https://newspicks.com/news/6135181
②https://newspicks.com/news/5886579
③https://newspicks.com/news/6057299リーフなどのEVパイオニアをみれば、下取り価格はバッテリーの残寿命に大きく左右される。LFPの高耐久性が本当なら、本命はLFPでしょう。軽さが必要なスポーツモデルは三元系になる。分野は違うがアルミホイールとマグネシウムホイールの棲み分けに近いかもしれない。ナトリウムイオンは生産規模さえ大きくなれば十分安くなるというものの、この記事を読む限りそれは難しそう。将来あるかもしれないリチウム高騰に備えた動きに思えます。