[シカゴ 25日 ロイター] - 米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は25日、同社が開発する1回接種型の新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)によって、体内にできる抗体を大幅に増加させるという暫定データを初期段階の2つの試験から得られたと発表した。

1回目接種から8カ月後にブースター接種を受ける根拠になるとし、米疾病対策センター(CDC)や米食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)、世界保健機関(WHO)などの保健当局と連携する方針とした。

合計17人が参加した試験データによると、ブースター接種後の結合抗体レベルは1回目接種の28日後の水準よりも9倍高かった。また、試験では年齢18─55歳および、ブースター量を少なめに投与した65歳以上の被験者の双方で抗体の増加が確認されたという。

ブースター接種により、細胞内へのウイルス侵入を阻止する中和抗体レベルが上昇するかについては発表されていないが、中和抗体レベルと結合抗体レベルは一般的に相関性があるという。

J&Jの広報担当者によると、ブースター接種に関する大規模な試験結果が数週間以内に発表される予定。