[ハノイ/上海 25日 ロイター] - 中国国営メディアは25日、ハリス米副大統領が中国と東南アジア諸国の分断を目指していると批判した。

ハリス氏は24日、訪問先のシンガポールで演説し、中国が南シナ海で「威圧」と「脅迫」を続けていると批判していた。

国営英字紙チャイナ・デーリーは「ハリス氏は中国を名指しして『威圧』と『脅迫』を批判したが、中国を封じ込める米国の計画にアジア諸国を参加させるため、同氏が威圧と脅迫を試みており、自らの偽善を意図的に無視している」との社説を掲載した。

ハリス氏の演説について、中国に対する根拠のない攻撃であり「東南アジアに対する米国の唯一のコミットメントは、東南アジア諸国と中国の間にくさびを打ち込むという熱心な努力だけのようだ」との見解を示した。

米政府は、中国との関係を「今世紀最大の地政学的な試練」と位置付けており、オースティン国防長官など米政府高官が相次いで東南アジア諸国を訪れている。

*写真のキャプションを手直ししました。