クック氏「記憶」残せるか アップル経営、「ジョブズ後」10年
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事あるごとにスティーブ・ジョブズと比較され、やれイノベーティブさがないなどとこれまでに指摘されることも多かったティム・クックですが、就任以来の実績は、経営者として100点満点ではないでしょうか。
会社もフェイズによってイノベーター型がフィットする時もあれば、オペレーター型が良い時もあるわけで、経営者というと十把一絡げにジョブズのようなステレオタイプなカリスマ創業者タイプの人物像を求めるべきではないのだと思います。
同様に、思い入れのある会社に感傷的な企業像を求めるのはやめた方がいいと思います。
参考までに、以下、7年前のピック。
【書籍】Apple CEOティム・クックが名指しで批判した「沈みゆく帝国」
https://newspicks.com/news/526904
当時のティムズ評は曰く、
「・ジョブズの後継者としてAppleのCEOに就任したティム・クックは、「在庫のアッティラ王」と呼ばれるほど管理面には強いが、ビジョナリーではなく、イノベーターの経験もない。」
というもの。
そのうえで、これ程の実績を残したうえでもなお「記憶が残せていない」と言われるわけですから、外野の声というのはそのようなものとして、経営者は鷹揚に構えておけばよいのではないでしょうか。
注目のコメント
結果を出した経営者なのにまだまだこんなことを言われる。
たしかにティムはトイレの水で足を洗わないし、野菜しか食べないわけでもないだろうし、家族は居なさそうだし、細かなラインナップ戦略は昔とは程遠いほど複雑になった。いきなり自分で電話してWSJやNYTの記者にアホだのボケだの苦情を言うキャラでもないだろうし、エレベーターで一緒になった社員をいきなり解雇したりもしないだろう。一緒に働いていた社員が提案したアイデアを自分が考えたんだ!と言い募ったりもしないだろうし、車にはちゃんとナンバープレートが付いてるだろうし、身障者マークの付いた駐車場に車を横付けするようなこともしないだろう。ヨセミテ国立公園に行って予約もなしに超人気ホテルに泊まろうともしないだろう。
iPhoneのベースアイデアを考えたのはジョブズでもなければティムでもないが、人々はジョブズを経営者として評価している。しかし、ティムはiPhoneというビジネスモデルを10年以上ももたせて、しかも価格を倍以上に跳ね上げても顧客がついてくるほどにエコシステムを構築し、SCMでコスト削減して利益を最大化してきた。これはノキアには出来なかった。他のどんな企業も実は成功していない。こんな難業を成し遂げ続けているティムが奇行も多かったジョブズよりも地味であり控えめであるためにここまで記憶に残ろない、などと言われてしまうのはなんだかなあとは思う。過小評価されすぎなのではないだろうか。たぶん、殆どの経営者がティムと同じ生活したら気が狂うくらいにはティムはバリバリ働いて結果を出し続けてると思われる。1990年代のAppleはCEOが次々と変わりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Apple#%E6%AD%B4%E4%BB%A3CEO
1983~1993:ジョン・スカリー
1993~1996:マイケル・スピンドラー
1996~1997:ギル・アメリオ
1997~2011:スティーブ・ジョブズ
経営もプロダクトも混沌となるAppleに対して「このままmacを使っていて大丈夫かなぁ」とAppleユーザーのひとりとして当時不安になっていたものです。
1990年代の混沌から考えてもティム・クックは素晴らしい経営者。
とはいえ、「今の複雑化したmacのラインナップを見てジョブズならどう思うんだろう」とつい考えてしまうのがApple信者の性ですが。
https://newspicks.com/news/2136960