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カナダのトリリウム・セラピューティクス社は、がん免疫治療薬を開発、免疫調節経路をターゲットにした2つの医薬品候補を有しており、うち一方は末梢性T細胞リンパ腫(peripheral T-cell lymphoma:PTCL)の効能取得に対し臨床第1相試験の途中、もう一方は米国での臨床試験届けの当局承認直後であることが、最新の四半期報告書(2021年6月30日)から確認できます。

米ファイザー社は同社の株式取得提案にあたり、過去60日間の加重平均価格に対して118%のプレミアムを付けた価格(2.18倍の価格)、総額22.6億米ドル(約2500億円、すでに所有する株式を含まず)を同社株主に提案するとのことです。一般的な株式の時価に対するプレミアムのレンジは30~50%とみられるところ、異例に高い評価をつけての買収提案です。どうしても買収を成功させたい意図が見えます。

今後、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の事業会社法に基づいて、トリリウムの株主の3分の2以上の賛成があれば買収の条件が整うようです(他の法的要件も満たす必要あり)。

市販に至らない開発品をもつバイオベンチャーが巨額の赤字続きであることは一般的で、巨額の開発資金を必要としています。同社は直近の四半期で20.5億円の損失計上、一方現金同等物は約185億円であり、バーンレートは約27カ月(=2年3カ月で資金が枯渇)と計算上は劣悪ではありません。しかし、累積赤字は約306億円で、今後行われる後期の臨床試験に特に巨額の資金が必要になりますので、財務には不安をかかえています。一方、大規模製薬企業は医薬品のシーズを外部企業から取得する手法(企業買収、事業買収、ライセンス・インなど)で獲得するケースが増えています。

同社四半期報告書(SEC 10-Q)(2021年8月13日)
https://d18rn0p25nwr6d.cloudfront.net/CIK-0001616212/90330e1a-2ad9-410e-9aec-d4f562256419.pdf

同社プレスリリース(2021年8月23日)
https://www.pfizer.com/news/press-release/press-release-detail/pfizer-acquire-trillium-therapeutics-inc

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