エルメスやヴィトン株急落 中国富裕層、もう買わない?
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この「共同富裕」は既存の富裕層から削った富を貧困層に再分配するのではなく、あくまで機会の平等を通じて貧困層と中産階級を今後富にアクセスしやすくすることで中国全体を豊かにするという発想。塾への規制は教育機会の均等化のその布石。しかし「平等では無い機会」から産まれた富は再分配の対象になると予想する。相続遺産はその典型。数年前から噂されていた相続税が遂に導入されるか?
注目のコメント
「新型コロナウイルス禍が深刻になる前、百貨店では中国本土客を中心にしたインバウンド(訪日外国人)向けの高級ブランドの販売が好調だった。コロナ禍が収束しても、中国のインバウンド消費はかつての水準に戻らないだろう。」(記事引用)
中国では高級ブランドが売れなくなっているとのことですが、私の認識とは異なります。
ファクトとしては、中国国内では海外ブランド商品はよく売れています。海南島の免税店ではブランド商品が飛ぶように売れていますし、阪急阪神百貨店が市にオープンした「寧波阪急」でも富裕層がよく買っているようです。
北京に住んでいるのでよく観察するのですが、周りの「小金持ち」の若者はみなさんブランド品を使っています。また、超富裕層の人たちが、好きな相手の気を引くためのプレゼント需要もあります。
中国の高級ブランド市場が、そんな簡単に縮小するとは考えられません。正真正銘のブランド物は買えなくても、偽物ならいくらでも買えます。
問題は超高いブランドを身にまとって、自分は金持ちだよと閉めそうとしたら、今の中国社会ではダサいと思われます。
ユニクロ、無地の商品のほうが目立たないし、普通の市民生活よりいい暮らしをしているというこもないでしょう。
エルメス、ヴィドンなどを持つこと自体、今の中国ではあまり意味がなくなっています。共産党の意図について源流は3つあると思います。(1)格差是正で庶民の生活に配慮する、(2)米上場など親米企業を締め上げる、(3)データを握ることで共産党や秘密警察以上の力を持ち始めたIT企業の力を削ぐ、です。共同富裕は(1)で、近年の腐敗や汚職防止の流れの延長と位置付けられます。全体感として、毛沢東以来の社会主義に回帰していると思います。アリババやディディなどの株価下落で大きな損失をヘッジファンドなど米投資家は出しています。しかし、共産党がBATを締め上げれば、代わりに浮上するのは米GAFAです。金の卵を生むガチョウをイデオロギーのために殺すのは暴挙だと思います。