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先ほど中教審の部会が終わりました。

更新講習の意義を問い直し、新しい時代にあった先生の学びのDXを目指す動きです。

教員の多忙化の問題もありますので、先生方の負担を減らしつつ、先生方が学べる環境を考えていく必要があります。また、10年に一度の研修という形ではなく、質の高い学習コンテンツを先生が恒常的に学べるシステム/体制を構築していく必要があります。

GIGAスクール構想もあり、子ども達の学びのDXが言われるようになっていますが、先生の学びのDXを実現しなければ教育のDXはうまくいくはずもありません。

これから新しい構想をカタチにしていくのは茨な道ではありますが、先生方にわくわくしてもらえるような学びのプラットフォームの構築に向けて、私も微力ながらサポートしていきたいと思います。
年間100回を超すペースで、長年講演をやってきました。子育て中の父母が多かったですが、小学生、中学生、高校生、大学生、若手社会人、祖父母、企業など、様々な層を相手にしてきました。その歴史の中で、眠る人がいるのは教師の研修会(一番酷かったのは校長会でした)だけでした。それはつまり「やらされている」からでしょう。

長年公教育にも関わってきていますが、1人ひとりの先生は善意で誠実な方がほとんどです。ただ無駄な書類提出など「やらなければならないこと」に忙殺されて、徒に忙しい感じを受けました。それはつまり、システムの問題だし、マネジメントの問題です。

更新の研修も、やらねばならないやっつけ仕事でなくなるための、対案の質が勝負ですね。
そもそも教師の評価基準の再構築がスタートで、時代の変化に乗り遅れず社会人として自分を磨き続けるために、数多ある中から「自分で選び」「ある程度自由に融通を効かせて参加できる」「権利として」研修を受けられるようにすると良いのではないでしょうか。
やはり廃止になるのですね。現場の先生方だけでなく、更新講習を提供している大学の教員の方からも、何ともやりづらいという話を聞いておりました。

もちろん時間をかけてきちんと準備するわけですが、現場経験が豊富なわけではないですし、専門的すぎる内容が求められているわけでもないですからね。

やる気のある現場の先生方は、更新講習に関係なく忙しい合間を縫って様々な講習に参加されているわけで、何か違ったかたちの改革が必要だと思います。
ついに免許更新制が廃止に。以前このテーマでコメントした時にも書きましたが、免許更新制の廃止と研修機会の廃止は異なる議論なので、教師が自分の力量を高めるための別の方策を考えていかなければなりませんね。
あとは今免許を持っているけど教職についていない人の更新は必要ないのか、現職の免許と同じ扱いなのかといった細かなルールづくりがこれから議論されていくのかなと思っています。
「何かを止める」ことを曲がりなりにも意思決定したという、当たり前なのですが日本でなかなか聞けない要素については評価すべきかと。内容的には当然だろうと思いますが。

それにしても、「発展的解消」というのは、芸能界でよくみられるあれこれあってのグループ解散をいかにマイルドに知らせるか、という時と同じ表現ですね。
英国にいた頃に、同じ学部にリスキリングで文学を学んでいる方がいて、もともと教員だったとの事。

日本も10年の更新毎に必要だった時間と費用が廃止され、同じようにリスキリングしたい方にとっても、再度教員として教鞭を振るう機会も増えるのは素晴らしいことですし、コロナ禍で思うように教育を受けていない子供達、大学生の方々にも、多様な教育機会に恵まれますね。

妻も幼稚園教諭なので、ガッツポーズしてました。
「学び続けられるための制度の構築」という言葉に違和感を感じます。学ぶための仕組みや機会は社会に既に存在しているので、改めて構築する必要はないと思います。また、現在の教員に求められるものは、文科省やそれ以下の教育行政が用意する研修では殆ど身につかないとも思います。
積極的に教育界の外に出て、一見教育とは関係なさそうな事を学ぶ事が、教員の魅力アップに繋がる可能性があります。
医者の方を更新制にして、もっとエビデンスに基づいた医療を提供してください
先月、検討されていることが報道されていましたが、決定されたようです。
ーー
更新制の在り方を議論する中教審の小委員会に「発展的に解消する」との審議まとめ案を提示した。

教員免許更新制廃止へ 文科省、来年の法改正目指す 安倍政権導入(毎日新聞/2021年07月10日)
https://newspicks.com/news/6005670
とうとう。メリットに対してデメリットが大きかった。整える制度の優先順位が異なると思う。性犯罪者が県をまたげば容易に復職できる状況を回避するためのDB整備の方が求められているはず。また、負荷軽減も。成手不足の問題をしっかやってから質を上げることを考えてほしい。