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TBSテレビ/JNNが当日行ったインターネット調査によると、山中氏には無党派層のうち4割の支持が集まりました。実際の得票では、菅首相の地元 横浜市西区・南区・港南区で、全て山中氏が最多に。小此木氏が上回ったのは、小選挙区の地元・鶴見区だけで他は全て山中氏がトップ得票の圧勝です。当日投票した方の中には「小此木氏というより菅総理のコロナ対策に不満」という声もあったとのことです。
史上最多8候補の選挙戦、当初はIR誘致の是非で、事前の各社調査では小此木氏ややリード、その後山中氏が並び、選挙戦に入ってからは山中氏のリードが広がり、終盤は「バンドワゴン効果」とも言える動きでした。終盤戦は、神奈川県内のコロナ感染爆発もあり、争点がIRよりもコロナ対策がトッププライオリティに位置付けられたように思います。
小此木氏は、大臣・国会議員を辞し、背水の陣の選挙でした。実際の遊説では「コロナは災害だ、菅政権とともにコロナ対策を進める、その内閣で自分は災害担当大臣だった」という点をアピールしていましたが、これが逆にマイナスになったものと思われます。街頭の様子も取材しましたが、本人がビラを配っていても受け取る人はごくわずか(コロナ禍でもありますが)明らかに“動員”とみられる数人の支持者が囲む状況。「無所属」であっても支援するのは地元出身の坂井官房副長官はじめ、自民県議・市議と典型的な組織選挙。この旧来のやり方で秋の総選挙を戦えるか・・・地元議員からも厳しい見方が出てくるでしょう。
一方の山中氏は、データサイエンスの専門家としてコロナ分析を行ってきた実績を最大限アピールしました。コロナ禍の市長としては、まず感染防止対策が求められますが、IR誘致に反対したことで、これにかわる将来の横浜市の財源をどこに求めるか、そのビジョンも今後問われると思います。
この選挙結果、菅総理にとって最大の逆風です。まずは今週26日(木)の自民党総務会で決まる予定の「総裁選日程」を、どう組むのか。その先の解散・総選挙のタイミングと絡んで、難しい判断となりそうです。
第一次安倍内閣以降、福田、麻生と短命に終わって、大混乱の中、政権交代になった、あの頃に似てきた。唯一の違いは野党に対する期待もない。
直近の世論調査では、菅内閣の支持率が自民党の支持率を下回るケースが目立つ。要は無党派から支持を受けられない内閣になっている。また、支持層の内訳を見ても、自民支持層のうち菅内閣を支持しているのは半分強にとどまるという結果もある。解散総選挙を前に、菅総裁で選挙が戦えるのか、という声が自民党内から出るのは必定だろう。
横浜市は、市政がしっかりしている!と長く感じていましたが、はっきり言って、林市長はコロナ禍では存在感が薄く、ワクチン接種もスムーズではありません。
そこに、何故か小此木氏が出馬。
市民は消去法で革新派を選んだのでは?
過去、革新が強い時代もあった横浜市ですが、政治経験がない大学教授を市長に選ぶほど、林市長を評価しない市民が多かったのですね。
林市政に対するマンネリズム、コロナ疲れと現政権への批判が漫然と合わさり、消去法的選択として山中さんに票が入ったという印象です。
無論、林さんと小此木さんで分裂した自民が自爆した側面も強いです。
また、他の候補にも一定票が流れた事実は、結局は山中さんに対する有権者の支持も盤石ではなかったことの証左でしょうか。
直接民主制たる地方公共団体、それも政令市の場合、決選投票制を導入しても良いように感じました。有権者も冷静さを取り戻す機会になります。
だから本当に本当に困っている国民を第一に考えて、きちんと体制を作って欲しい。
でも、やっぱり1番現実的なのは、自民党の危機感を感じた若手が党を割ること。危機感は感じているはず。。
野党がもう少し強ければ、フォローの風が吹いているんですけどね〜。