人類史、迫る初の減少 繁栄の方程式問い直す
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人口増加と経済成長には殆ど関係がない。
「人口ボーナスにより経済成長し、人口オーナスで経済停滞する」というまことしやかな説が見られるが、それは収穫逓減の法則に縛られた社会・・つまり産業革命前の社会に限定される話だ。
産業革命後の資本主義社会では、1人あたりの生産量が「資本投資」により飛躍的に上昇する。そこに人口の増減はあまり関係ない。
例えば、昔は田植えを行うとなると数十人が丸一日かけて実施していたが、現在はトラクターという資本が存在するおかげで1日数時間で完了する。また、稲の密度も用水路等の資本が整備されている事によって飛躍的に向上した。
その結果、数百倍の生産性向上が可能になった。
・・つまり、資本投資により生産性を上昇させていくのが資本主義社会なのだ。
人口がやや減少したところで、この数百倍に進展した生産性の前にどんな影響があるというのか。
稲作の例を出したので米の消費者の人口を持ち出す人もいるかもしれない。
しかし生産性向上は何も生産量だけの話とは限らない。
品質の向上・グレードの向上・性能の向上など、何も数だけの話ではないのだ。
この理屈により、昔は家族が増える事でその世帯の収入が増加したため子供を増やすインセンティブが働いたが、現在は異なるという事だ。
また、現在は社会が発展してきたため(近年の日本は逆転して衰退しつつあるが)ある程度の社会福祉制度や医療体制が充実してきている。
社会福祉制度が充実すれば老後の面倒を子供が見る必要性も減ってくるし、医療体制が充実すれば赤ちゃんの死亡率が減少するため、これもまた子供を増やすインセンティブが減少する。
従って、資本主義社会においてある程度の福祉が充実してくると少子化の傾向となる。このように、少子化は絶対的に悪いことではない。
問題は、「若者が結婚して子供を産もうと思っても、政府の失政に起因した経済的な理由でそれが叶わない社会」の場合だ。
日本の場合はまさにそれ。FACT FULNESSにも書いてありましたよね
世界人口がこのまま増加していくというのは思い込みだと
それだけ数に頼らなくてもよいくらい、世界的に貧困が少なくなっているということでしょう
本を読んで思いましたが、なるほど!確かにその通りだと感じています。
マスコミからは視聴率等の観点で、ネガティブニュースが良く流れます。ですが、世の中は思ったより良い方向へ進んでいるようですね!